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20人透析せず、複数死亡か 公立福生病院を都が調査

東京都福生市の公立福生病院が腎臓病患者の女性に人工透析治療をやめる選択肢を示し、中止を選んだ女性が死亡した問題で、同病院が2013年以降、女性のほかに「約20人の透析治療を導入しなかった」と説明していることが8日、都への取材で分かった。20人の中には死亡した患者が複数いるとみられ、都が事実関係などを調べている。

 東京都福生市の公立福生病院=8日午後

この問題を巡っては、都が6日、福生病院へ医療法に基づいて立ち入り検査を実施。日本透析医学会も調査委員会を7日に立ち上げ、調査に乗り出すことを決めた。

都によると、福生病院では担当の男性医師2人が13年以降、他の診療所の紹介状を持って受診した患者149人に対し、透析治療を行わない選択肢を含めて提示。担当医は命に関わる可能性について知らせたうえで高齢者ら約20人が透析治療をしないことを選び、うち複数が死亡したとみられると説明しているという。

これまでに女性患者(当時44)が18年8月に透析治療をやめ、約1週間後に死亡したことが明らかになっているが、この女性以外にも治療を途中でやめた患者が複数いるという。

日本透析医学会は14年、終末期の患者について、本人の意思が明らかな場合に人工透析をしないことや中止も選択肢とする提言をまとめている。

都は人工透析治療を目的とした紹介状を持つ患者は終末期には当たらないとみて、立ち入り検査の際に病院側に口頭で改善指導した。これに対し、担当医は都の調査に「患者の意思確認の同意書もあり、手続きは適切だ」「治療をしなければ(死亡の)切迫性があり終末期に当たる」などと主張しているという。

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