NEC、AI人材育成で講座開設
NECは8日、人工知能(AI)の開発や活用を担う人材を育成する講座を4月に開くと発表した。主に社会人を対象とし、同社のデータアナリストが講師役となるほか、実際の開発プロジェクトにも参加してもらう。IT(情報技術)の使い手のAIに対する理解を高めて市場を活性化する狙いがある。
最短1日から受けられる「オープンコース」を4月に、1年をかけて学ぶ「入学コース」を10月に始める。入学コースの受講費用は1カ月あたり60万円。AIによるデータ分析手法やビジネスへの応用といった内容をNECのデータアナリストやエンジニアが講義する。
生徒は主に社会人を対象に募集するが、大学生の受け入れも検討している。校舎は都内の本社のほか川崎市の事業所を予定している。
企業活動では商品の需要予測や生産管理などでAIの活用が不可欠になっている。一方でAIの利用に関する知見がない組織もあり、導入の妨げとなるケースも多いという。NECはAI関連システムの提供先となる顧客企業側の人材を育てることで、新たな需要創出につなげる考えだ。