2019年7月23日(火)

ホンダの小型EV、電子ミラー搭載 20年に日本発売

2019/3/8 12:10
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日経クロステック

ホンダの英国法人ホンダモーターヨーロッパは、小型電気自動車(EV)「Honda e(ホンダ イー)プロトタイプ」をスイス・ジュネーブで開催中の国際自動車ショー「ジュネーブモーターショー」(一般公開日:2019年3月7~17日)で公開した。量産モデルを欧州で19年に、日本で20年にそれぞれ発売する。ホンダが欧州でEVを投入するのは初めてとなる。

Honda eプロトタイプ(撮影:日経 xTECH)

Honda eプロトタイプ(撮影:日経 xTECH)

■航続距離あえて200キロ

最大の特徴は「航続距離をあえて200キロメートル(km、WLTCモード)に抑えたこと」(ホンダ四輪R&DセンターLPL主任研究員の人見康平氏)。都市圏での利用を想定し、小型・軽量かつ低価格にするために電池容量を最小限に抑えた。「スマートフォンのように自宅で毎日充電して使うことを想定している」(同氏)という。なお、電池容量は非公表。

都市圏での通勤や買い物では「1日の移動距離は50kmくらい」(同氏)とする。充電できなかった場合でも「3日くらいは持つ」(同氏)。停電が発生しても、電力が復旧するまでの数日間は走れる。災害時にEVの電力を活用することもできる。

競合他社のEVは大容量の電池を搭載し、400km以上の航続距離を実現しているが、「価格が高くなり、車両質量も重くなるなど、失うものが大きい」(同氏)とする。外観デザインも競合他社の強そうな雰囲気とは対照的にかわいらしいものにした。これは「人との親和性を高める狙いがある」(同氏)という。

EV専用プラットフォームを使い、1基のモーターで後輪を駆動する。「クラリティ」の電動化技術を部分的に流用し、コストを抑えたという。車両価格は明らかにしていないが、「フィットよりは高くなる」(同氏)という。

今回お披露目したのはプロトタイプだが、量産モデルも「ほぼ同じ内容になる」(同氏)。充電インフラが整っている欧州と日本で発売し、欧州では19年夏に先行予約を始め、同年後半から生産、順次納車する。日本では20年の市場投入を目指す。生産は寄居工場(埼玉県寄居町)で行う。なお、ホンダはEV「クラリティ・エレクトリック」を米国市場に投入しているが、今回の小型EVは北米市場には投入しないという。

ホンダとして初めて電子サイドミラーを採用した。競合他社はオプションで設定しているのに対し、同社は標準装備とした。また、車載情報機器(インフォテインメント)には横長の大型液晶を採用した。カーナビのほか、さまざまなアプリをダウンロードして利用できるようだ。無線で車両制御ソフトを更新するOTA(オーバー・ジ・エア)にはまだ対応していない。

横長大画面のインフォテインメントと、電子サイドミラーを備える(撮影:日経 xTECH)

横長大画面のインフォテインメントと、電子サイドミラーを備える(撮影:日経 xTECH)

電子サイドミラーのカメラ部(撮影:日経 xTECH)

電子サイドミラーのカメラ部(撮影:日経 xTECH)


■欧州で25年までに全車種電動化

ホンダは欧州での電動化戦略をさらに加速させる。これまでは「2025年をめどに欧州での四輪車販売台数の3分の2を電動車両に置き換える」としていたが、今回は「2025年までに欧州で販売する四輪商品のすべてをハイブリッド車(HEV)、EVなどの電動車両に置き換える」と宣言した。HEVとEVの台数比率は明らかにしていないが、多目的スポーツ車(SUV)「CR-Vハイブリッド」に搭載されている2モーターハイブリッドシステム「スポーツ・ハイブリッドi-MMD」が電動化の中核技術になるという。

(日経 xTECH/日経Automotive 木村雅秀)

[日経 xTECH 2019年3月7日掲載]

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