2019年8月23日(金)

サウジのブラックリスト追加を拒否、EU閣僚理事会

2019/3/8 5:05
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【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の加盟28カ国でつくる閣僚理事会は7日、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金対策が「不十分」な国・地域を挙げたブラックリストに、サウジアラビアを追加する欧州委員会の提案を全会一致で拒否した。理事会は同日公表した声明で「透明で弾力性のあるプロセスで決まったものではなく支持できない」と理由を説明。欧州委に新たなリスト案を提案し直すよう求めた。

EU閣僚理事会はリスト案を全会一致で拒否した(7日、ブリュッセル)=欧州理事会提供

EU閣僚理事会はリスト案を全会一致で拒否した(7日、ブリュッセル)=欧州理事会提供

欧州委は2月中旬、加盟国へ提示したブラックリスト案に、北朝鮮やアフガニスタン、イラン、イラク、シリアなどとともにサウジも掲載。リストが発効すれば掲載された国・地域の企業や個人と取引するEU域内の銀行は追加審査を求められるなど、従来より厳格なチェックが必要になる。

欧州委がサウジをリスト案に載せた背景には、サウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件を巡って、サウジへの国際的圧力が高まっていることがあった。

ただサウジと経済関係が深い英国やフランス、ドイツはリスト案に反対。欧州メディアによると、サウジのサルマン国王はEU各国の首脳に書簡を送り、「サウジ・欧州間の貿易や投資が難しくなる」と、リストからの削除を訴えていた。リスト案にはグアムなど米領4地域も載っており、米政府からも反発の声が寄せられていた。

閣僚理事会によるリスト案の拒否を受けて、欧州委の報道官は7日の記者会見で、リスト掲載国・地域の選考過程は「高い透明性が確保されていた」と反論。新たなリスト案の提示に向けて、加盟国や欧州議会の意見を引き続き見極める方針を示した。

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