全トヨタ労連が代表者集会、会長「交渉厳しく」

2019/3/7 20:21
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トヨタ自動車グループの労働組合で構成する全トヨタ労働組合連合会は7日、愛知県豊田市で代表者集会を開いた。加盟組合の執行委員長ら約170人が集まった。2019年春季労使交渉の終盤に向け、鶴岡光行会長は「要求に込めた思いを最後まで貫き、前進感のある回答を引き出そう」と呼び掛けた。

春季交渉終盤に向けてあいさつする全トヨタ労連の鶴岡光行会長(7日、愛知県豊田市)

代表者集会では人手不足が深刻化するなか、人材を確保するための取り組みや制度の整備を求める声が相次いだ。

今労使交渉で全トヨタ労連は要求で賃上げの総額を重視する姿勢に転換し、賃金制度改善分に相当するベースアップ(ベア)の実額を要求に書き込むかは傘下の組合に委ねている。製造系組合では全体の半数程度がベア実額を開示しない要求にしているという。鶴岡会長は「大手や関係会社に引きずられずに、自社の成長のために必要な議論を重ねて回答を引き出してほしい」と訴えた。

6日までに製造業組合の多くで3回の交渉が開かれた。7日、豊田市内で記者会見した鶴岡会長は「要求方式を変えたことで密な議論ができている」と手応えを感じる一方で、「米中貿易摩擦などで業界を取り巻く環境が急速に変わっている」と語った。中国市場の減速などを受け「交渉は厳しいものになるだろう」との認識を示した。

今交渉ではグループの中心企業であるトヨタが、一律横並びのベアを必ずしも重視しない姿勢を示している。トヨタ労組は「一体感が損なわれる」とけん制している。鶴岡氏は「個別の交渉状況への言及は避ける」と前置きしながら、「車は2~3万点もの部品でできており一番大切なのはチームワークだ」と述べた。グループ間の格差是正については「1年で埋められるものではない」とし、中長期で進めていくとの考えを示した。

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