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XTech、音声配信事業で新会社

インターネット関連事業のXTech(クロステック、東京・中央、西條晋一社長)は音声配信事業を手がける新会社を設立した。昨年10月に買収した子会社のエキサイト(東京・港)が運営する音声配信サービス「Radiotalk(ラジオトーク)」と協業する。音声コンテンツ市場の成長をにらみ、今後は外部からの資金調達も視野に入れる。

3月1日付で全額出資子会社のRadiotalk(東京・港)を設立。エキサイトで同事業を担当している井上佳央里氏(29)が代表取締役に就任した。

ラジオトークは2017年にエキサイトの新規事業として生まれた。一般の個人が匿名で話を録音してトーク番組として配信できるアプリ「ラジオトーク」を18年4月に開始。笑える話や友人に言えない深刻な悩み相談など平均7分半の番組で、現在は10万コンテンツを抱える。利用者数は非公開だが、短文投稿サイト「ツイッター」で話題となり、18年秋ごろから急速に伸びているという。

スマートフォンやスマートスピーカーなどの普及を背景に、移動や家事などの空き時間に耳で情報を得られる「耳活」が注目されている。同社によると1日あたりの耳が空いている時間は約5時間に上るという。ラジオトークは動画投稿サイト「ユーチューブ」やライブ配信アプリなどと違い、本人の顔を出す必要がなく、録音して編集できるため、「身元がばれることなく、誰もが手軽にトークを配信できる」(井上氏)のが特徴だ。今後はアニメや映画などの分野にも力を入れ、配信コンテンツ数を1年後に60万と現在の約6倍に増やす計画だ。

一方、クロステックはサイバーエージェント出身の西條氏が18年1月に創業。IT(情報技術)を活用した新規事業を創る「スタートアップスタジオ」を手がける。18年10月に50億円超を投じてエキサイトを子会社化した後、事業の見直しを進める中、ラジオトークは今後の成長が見込まれると判断した。

クロステックはこれまでに複数の新規事業やM&A(合併・買収)を実施してきたが、買収先の新規事業を切り出してスタートアップを設立する「カーブアウト」のモデルケースとなる。西條社長は「外部の人材や資本を受け入れやすくするとともに、小回りの利く組織で経営のスピードアップを図る」と狙いを説明する。同社には新規事業立ち上げ経験が豊富な社員が多く、「グループ内外を問わず、今後もカーブアウトの可能性は十分ある」という。

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