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日本サッカー世界への挑戦

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若手が実力証明 なでしこ、W杯へふくらむ期待
サッカージャーナリスト 大住良之

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2019/3/8 6:30
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16年リオデジャネイロ五輪のアジア予選敗退後の同年4月に就任した高倉監督は、17年から大胆な若返りに着手した。この年にDF市瀬菜々(現在21歳)、清水梨紗(同22)、MF長谷川唯(同22)、FW籾木結花(同22)など現在では中心といっていい選手たちが加わった。なかでも長谷川と籾木は、今回の「シービリーブスカップ」では「貫禄」といっていいほどのプレーぶりで攻撃をけん引し、長谷川は1ゴール、籾木は2ゴールを記録した。

あとは岩渕、阪口夢の復調待ち

今大会は、最終日の3月5日に優勝をかけてイングランドと対戦した。イングランドは、女子ワールドカップで同じD組で当たるライバルだ。そのチームを相手に、高倉監督は迷わず若手主体のチームを送り出した。前半はイングランドのスピードを止めることができず0-3と大差をつけられたが、ハーフタイムにFW横山久美(25)ら4人を投入すると、後半は互角以上の戦いになり、何回も相手守備を崩してシュートチャンスをつくった。試合は0-3のまま敗れたが、ワールドカップでの戦いを考えれば非常に良いテストになったのではないだろうか。

イングランド戦の後半、指示を出す高倉監督。若手の起用がW杯本番へのいいテストになった=共同

イングランド戦の後半、指示を出す高倉監督。若手の起用がW杯本番へのいいテストになった=共同

横山は今回参加しなかったFW岩渕真奈(25)とともに現在のなでしこジャパンのエース格。高倉監督就任以来、なでしこジャパンはイングランド戦までに40戦を戦い、21勝6分け13敗。総得点74、総失点55。そのうち横山と岩渕は13ゴールずつを記録している。40戦のうち28回あったことしの女子ワールドカップ出場国との対戦では、11勝5分け12敗、総得点40、総失点49で、横山は11ゴール、岩渕は7ゴールとなっている。

女子ワールドカップに向け復調が待たれるのがMF阪口夢穂(31)だ。DF熊谷紗希(28)、鮫島彩(31)、MF宇津木瑠美(30)、岩渕とともに11年女子ワールドカップ優勝を知る選手。中盤のオーガナイズ役として、その経験と技術は欠くことができない。昨年4月に右ひざの前十字靱帯を損傷したが、「シービリーブスカップ」を前にした5日間の国内トレーニングには特別参加。6月のワールドカップまでにはフルフィットすると期待されている。

高倉監督になってから世界トップの一角であるドイツとフランスの2カ国との対戦はなかったが、4月には両国とのアウェーでの親善試合も決定した。女子ワールドカップの初戦は6月10日のアルゼンチン戦。若手の急成長とベテランの復調で大きな期待をもって「タイトル奪還」の戦いに臨めそうだ。

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