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豊島逸夫の金のつぶやき

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ウォール街で目立つゴーン被告びいき

2019/3/7 10:43
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6日に保釈された日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は、ウォール街でも話題の中心だ。

ゴーン被告は米メディアで一貫して「ミスター・ゴーセン」と表記されるが、総じて「ゴーセンびいき」の論調が目立つ。

保釈にあたり「作業衣を着せられた」、子供たちは「父からの連絡を心待ちにしていた」といった具合だ。

通常、最高経営責任者(CEO)による企業の私物化は、米国のようなビジネス社会では厳しく糾弾される。しかしゴーン被告に関しては、「尊敬されるトップビジネスマンが世界標準から外れた日本の司法制度の犠牲者になった」との受け止め方が目立つ。筆者との対話でも「痛ましい、惨め過ぎて見ていられない」という意味のpatheticという単語が連発されたことが印象的だ。

保釈については、精鋭の弁護士からなる「ドリーム・チーム」が勝ち取った、との表現が興味深い。日本の司法制度が国際世論に屈した、との声も市場では少なくない。

マーケットの視点では、日産の社内ガバナンスの緩みが依然として指摘される。

日本企業の企業統治(コーポレートガバナンス)はこの程度か、との質問がやはり目立った。ゴーン被告への同情論と、日産批判の対比が鮮明だ。

日本株は「エキゾチックな投資対象」と述べていたヘッジファンドは、「やっぱり日本はエキゾチックだ」と語る。

マーケットの視点では、ゴーン被告の国際的な影響度が突出しているだけに、日本株への印象度が気になる。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・公式サイト(www.toshimajibu.org)
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuo.toshima@toshimajibu.org

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