ゴーン元会長、変装で拘置所離れる 作業服にマスク

2019/3/6 19:01 (2019/3/6 23:20更新)
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会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(64)が6日、逮捕から約3カ月半ぶりに保釈された。勾留されていた東京拘置所(東京・葛飾)から姿を現した元会長はスーツ姿ではなく、帽子やマスクで顔を隠した作業服姿で「変装」。脚立の載った軽自動車に乗り込み、拘置所を離れた。

保釈され、作業員にふんした姿で軽自動車に乗り込む日産自動車のゴーン元会長(中央)=6日午後、東京都葛飾区の東京拘置所

午後4時17分、黒いワンボックスカーが拘置所の玄関前に着けられ、職員らが寝具や衣類などの荷物を運び込んだ。

拘置所前には早朝から多くの報道陣が集まっており、フランスなど海外メディアの記者の姿も目立った。上空にはヘリコプターが飛び、報道陣約150人が待ち構えるなか、午後4時半ごろ、玄関から10人ほどの集団が現れた。

集団は真ん中にいる1人だけ水色のキャップをかぶった紺色の作業服の人物を囲んで車の方向に向かう。その人物は深くかぶった帽子やマスク、黒縁メガネで顔を隠していたが、メガネの奥の鋭い眼光は隠せない。ゴーン元会長だった。

作業服には黄色の反射材がつけられ、左胸には「ハウジング」の文字があった。ゴーン元会長は荷物を積み込んだワンボックスカーに一瞬足を向けようとしたが、近くの職員に促され、前方に止まったシルバーの軽自動車の後部座席に乗り込んだ。軽自動車は日産ではなく、スズキのエブリイワゴン。ルーフキャリアには脚立が載っていた。

作業着姿といい、軽自動車といい、カリスマ経営者の保釈としては不自然な光景だった。

ゴーン元会長を乗せた軽自動車は東京都千代田区の弁護士事務所が入るビルへ直行した。

午後8時すぎ、ビルの駐車場から出てきた黒いワンボックスカーの後部座席には、白いワイシャツ、黒っぽいスーツに着替えたゴーン元会長の姿があった。記者の問いかけにも答えることはなく、口元に手を当ててじっと前を見つめたまま。車は報道陣を残して走り去った。

日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は6日夜、ゴーン元会長の保釈について「そういうことがあったのは聞いた。想定の範囲内だ」と話した。

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