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前哨戦をスルーするクラシック路線の是非

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2019/3/9 6:30
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3歳クラシック初戦の桜花賞まで1カ月を切った。3月2日には阪神で最重要前哨戦といえるチューリップ賞(G2・芝1600メートル)が、翌3日には皐月賞の最初のトライアル、弥生賞(中山、同・芝2000メートル)が相次いで行われた。この時期からは昨年暮れの2歳G1で活躍した馬が次々に登場し、クラシック近しの雰囲気が盛り上がっていくのだが、今年は雰囲気が異なる。特に牡馬の三冠路線で主力候補と目される馬が3月の前哨戦を避け、間隔を開けて本番に向かう例が目立つ。

伝統の弥生賞にG1馬不在

3月3日に行われた弥生賞は、レース前から波乱の予感が漂っていた。中山は朝から雨に見舞われ、実戦の時点では重馬場。しかも、前日発売で1番人気だったラストドラフトのクリストフ・ルメール騎手(39)が前日の負傷のため当日の騎乗をキャンセル。最終的に1番人気を重賞2勝馬のニシノデイジーに譲った。実戦ではラストドラフトが先手を取ったが、直線で早々と失速。好位置で待機していたニシノデイジーも伸びそうで伸びず4着止まり。10頭中6番手前後に位置していた8番人気のメイショウテンゲンが後方から伸びて優勝を飾った。

弥生賞は重馬場となり、8番人気のメイショウテンゲンが優勝=JRA提供

弥生賞は重馬場となり、8番人気のメイショウテンゲンが優勝=JRA提供

メイショウテンゲンは父がディープインパクトで、母は牡馬相手にG2を2勝したメイショウベルーガ。血統的な期待度は高かったが、前回のG3、きさらぎ賞(京都)はメンバーが手薄な中でも、勝ったダノンチェイサーから約5馬身離された5着だった。レース後、池添謙一騎手(39)は「馬場に助けられた。母も道悪が得意だった」と振り返った。一方、人気を裏切ったニシノデイジーの勝浦正樹騎手(40)は「こういう馬場は得意だと思っていたが……」と首をかしげ、ラストドラフトの田辺裕信騎手(35)は「こんな馬場が初めてで、戸惑いがあったかも」と振り返った。レースの決着タイム2分3秒3は、近年の良馬場での皐月賞の平均的な決着より、5秒以上遅く、再現性に乏しい内容といえるだろう。

そもそも、弥生賞は単に皐月賞と同じコースで施行されるというだけでなく、その後の日本ダービーにも直結する重要な一戦と思われてきた。実際、過去10年のダービーで馬券に絡んだ30頭中、9頭が弥生賞に出走。勝ち馬も4頭出ていた。ところが、今回はここに2018年の2歳G1を制したアドマイヤマーズ(朝日杯フューチュリティステークス)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス)が出てこなかった。アドマイヤマーズは2月10日の共同通信杯(東京・G3)で2着。サートゥルナーリアに至っては、前哨戦を挟まずに皐月賞に向かう。

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