ABEJA、量子コンピューター関連の研究開始

2019/3/6 12:03
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人工知能(AI)開発のABEJA(アベジャ、東京・港)は、量子コンピューターのソフトウエアの研究開発に乗り出す。AIの次に訪れる技術の潮流を見据えて、新分野の研究開発に取り組むことにした。量子コンピューターに詳しい東北大学大学院の大関真之准教授を技術顧問に迎えるほか、4月に企業や研究機関が設立するコンソーシアムに参加する。

今後の戦略を発表するABEJAの岡田陽介社長(5日、東京都港区)

5日まで東京都内で同社が開催したイベントで発表した。次世代技術についての研究開発プロジェクト「ABEJA X」を立ち上げ、第1弾として量子コンピューターのソフトウエアの研究開発を始める。

量子コンピューターは原子よりも小さい世界の物理法則を示す量子力学の現象を利用しており、膨大な選択肢から最適な答えを出す問題で威力を発揮する。なかでも「量子アニーリング」と呼ぶ方式のコンピューターを使ったソフトウエアの研究開発を始めることにした。岡田陽介社長は「自社開発のほか、多くの企業とのパートナーシップをつくっていきたい」と話した。

ABEJAは2012年設立で、これまで小売業や製造業と組んで、店舗や工場をAIを使って効率化してきた。提携先の業種と地域を広げており、今回新たに大和ハウス系のダイワロジテックと大和リビングマネジメント、日立物流と新たに業務提携を結び、物流や不動産の現場でAIを採り入れた効率化をはかる。地域の拡大では、17年に進出したシンガポールで、現地の大手鉄道会社SMRTと組み線路点検作業を自動化するAIの研究開発を始めることが決まっている。

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