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村田「ボクサー人生、ここから」 再起の鍵は重心

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2019/3/11 6:30
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「ハングリーかどうかって、何かを求めていればハングリーなわけです。自信があればああやろう、こうやろうと自然と前向きにもなれる。体がしっくりきていないと、何かを求める気にもならないんですよね。(プロゴルファーの)青木功さんが『心技体じゃなくて体技心』と言っていたけれど、まさにその通り。体の状態がよくなって技量が伴ってくると、心もついてくる。カネロ(サウル・アルバレス=メキシコ、ミドル級2団体統一王者)とだって、今はやりたいと本気で思っています」

ベルトを奪われたブラントが2月15日、地元ミネソタ州で初防衛に成功した。ビジネスの絡むマッチメイクは常に不透明だが、早ければ夏までに再戦する可能性もある。「勝ってくれてよかった。あんなのに負けたまま終わるのは嫌なんで」と村田は言う。ただ、それは雪辱への思いかと問われれば、少し違う。

ブラントとの再戦になるのかを含め、次戦についてはまだ決まっていない=共同

ブラントとの再戦になるのかを含め、次戦についてはまだ決まっていない=共同

「(人気選手が多いミドル級で)単純にタイトルマッチをできる可能性が一番高い相手だから、という意味だけ。あいつに対するこだわりは全くない。あの試合については、情けないとは思っていても、悔しいとは思っていない、というのが自分の正直な気持ちなんです。自分の本当の実力を出してぶつかり合って負けたら悔しいと思うけれど、そんな感情もわき上がってこない」

対戦相手よりも自分の側に敗因

はた目には12ラウンドを通じて1200発以上ものパンチを出したブラントにボクシングの幅の差を見せつけられた試合だったが、村田自身は対戦相手よりも自分の側に敗因があったと受け止めているのだろう。そして長らく抱えてきた己のボクシングに対するかすかな不信を解決する発見があった今、ここから先のボクサー人生を自分の手で作り上げていきたいと思っている。1月で33歳になったが、肉体的な衰えも全く感じていない。

「まだまだやれる? やれるも何も、やっと始まったなという感じです。やっと自分のことを理解できて、ここから自分で自分のボクシングを積み上げていくんだと。北野武監督のボクシング映画『キッズ・リターン』で、主人公が最後に『まだ始まっちゃいねえよ』っていうじゃないですか。本当にあんな気持ちです」

(山口大介)

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