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村田「ボクサー人生、ここから」 再起の鍵は重心

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2019/3/11 6:30
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米ラスベガスでの王座陥落から4カ月余り。世界ボクシング協会(WBA)ミドル級前チャンピオン、村田諒太(帝拳)が再起の道を踏み出している。虎の子のベルトと引き換えに、あの屈辱的敗北で人知れず手にしたものがあった。逆襲を誓う33歳は言う。俺はまだ終わっていない、いや、ここから始まるんだと――。

「4スタンス理論」に手応え

村田は年明け以降の練習で、復活の手応えを感じてきたという

村田は年明け以降の練習で、復活の手応えを感じてきたという

「年が明けてから時間がたつのが早く感じる」と村田は言う。それは、この男の中で止まっていた時計の針が再び動き出したということだろう。まだ本格的なスパーリングも始めていないが、「この1カ月くらいで、よし、俺いけるぞ、と思えるようになってきた」。そう語る表情に以前の明るさが戻ってきた。

昨年12月4日に行った現役続行の記者会見。「このままでは終われない」と再起を宣言しながらも、一方で「この先何をモチベーションにしていくのか、そこはなかなか難しい」「まずは練習していく中で、もう一度やっていけるのか見極めたい」など、いまひとつ煮え切らない言葉が報道陣を困惑させた。「練習を再開したばかりで、この先の自分に伸びしろがあるのかどうか、確信を持てなかった。あのときの正直な気持ちだったと思う」と村田は振り返る。つまり、その後の村田は「いける」と思える何かを見つけたのだ。

2月初旬、村田はアポイントを取ってプロゴルファーの横田真一氏に話を聞きにいった。コンディショニングトレーナーの広戸聡一氏が提唱した「4スタンス理論」について聞くためだった。4スタンス理論とは、人間は先天的に体の使い方や体重のかけ方、動きやすいフォームというものが人それぞれ異なっていて、4つのパターンに分類できるという考え方である。横田氏はゴルファーとして同理論を学び、ゴルフレッスンに生かした教本も執筆している。

横田氏のもとで体をチェックしてもらった村田は、自分の重心がかかと寄りになっていることを知らされた。これは真っすぐ立とうとするとおのずと後傾してしまう。ボクシングでは相手に押し込まれたときに踏ん張りが利かないばかりか、自分のパンチにも体重が乗らない。183センチの長身と持ち前の圧力を武器にした、それまでの背筋を立てたアップライトな構えは、実は村田には合っていないことが明らかになったのだ。

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