人事部が自社を「粉飾」できない時代  編集委員 西條都夫

就活
ニュースこう読む
(1/2ページ)
2019/3/7 6:30
情報元
日本経済新聞 電子版
保存
共有
その他

3月初めから経団連に加入する企業の採用説明会が始まった。だが、実際の就職戦線は前倒し気味に進んでおり、日本経済新聞社が2月末に就活生100人にアンケートしたところ、「内定(内々定)をもらっている」と答えた人は18%、「内定はないが、選考中の会社がある」という人は26%に達した。

人生の岐路に立つ学生はもちろんだが、優秀な学生を囲い込みたい企業の人事部にとっても、気の抜けない季節が続くだろう。

ところでどんな企業が採用戦線で有利になるのだろうか。人事コンサルタント、コーン・フェリーの岡部雅仁クライアント・ディレクターは「転職者向けの企業情報口コミサイトは就活生の半数が利用しており、重要性が増している」と指摘する。

例えば大手の一つ、ヴォーカーズ(東京・渋谷)のサイトで、カルロス・ゴーン元会長の事件に揺れる日産自動車の評判をのぞいてみよう。

すでに就職内定を得ている学生もいる

すでに就職内定を得ている学生もいる

「技術系は慢性的な工数不足。業務手順などが毎年変動していて、ノウハウが組織に残りづらい……何事においても実質の評価・判断基準は『コスト』」

「(女性の働きやすさについて)開発部門は長時間労働が前提になるので子育てしながら管理職になるには周囲のサポートが必要。対して、本社は管理職の半分以上が女性の部署があるなどライフワークバランスが取りやすく、女性男性の差はあまり感じない」――。

内部の人ならではの観察を通じて、会社の実態が生々しく伝わってくるではないか。少なくとも就職説明会の美辞麗句よりは、学生の心に突き刺さるだろう。

ヴォーカーズはこうした書き込み情報をもとに会社の総合評価を数値化している。最も評価が高いのは…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]