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人気の駐在さん、村に別れ 福岡・東峰、豪雨で活躍

九州北部の豪雨で被災した福岡県東峰村の駐在所に5年間勤務し、災害対応で活躍した堂本健太巡査部長(33)が8日付で異動する。住民の信望を集め通常3年とされる任期が延長された「人気の駐在さん」。村内の別の駐在所に勤務し、二人三脚で活動した後輩の白川貴範巡査部長(32)に「とことん住民目線で」と後を託す。

堂本さんは2005年に拝命。折尾署などで約7年間、振り込め詐欺などを摘発する「刑事畑」を歩んできた。やりがいを感じる一方で「市民に寄り添う警察の原点に返りたい」と駐在所勤務を希望。14年3月、東峰村北部を管轄する朝倉署小石原駐在所に着任した。

各世帯を一軒一軒訪れ、雑談を通して本音を言い合える関係を築き、小学生には野球や剣道を教えた。妻、由華さん(33)との間に初めての子どもを授かり、私生活も充実してきた16年秋、住民から残留を願う声が相次ぎ、任期は延びた。

豪雨が起きたのは翌17年7月5日。休暇で県外にいた堂本さんはすぐに駆け付けたが、道路が土砂で埋まっていたため翌朝に村に入った。頭に入っていた住民の家族構成や親戚関係の情報を基に安否確認に走り回り、発生後に状況が不明だった約100世帯の無事を確かめた。

村南部を管轄し、堂本さんの背中を追ってきた白川さんも被災箇所を避ける迂回路を瞬時に判断し捜索関連の車両や住民を誘導する一方、約400世帯の安全を確認。2人とも当時を振り返り「地域を知る大切さを改めて認識させられた」と口をそろえる。

白川さんの管轄地域では60~80代の男女3人が犠牲となり、中には脳梗塞で体の自由が利かなかった人もいた。悔しさをにじませる後輩に対し、別の署で再び事件捜査に専念する堂本さんは「住民の信頼は厚い。今後も寄り添ってほしい」とエールを送る。〔共同〕

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