2019年5月21日(火)

ノーベル文学賞、今年は予定通り 10月に2年分発表

2019/3/5 21:02 (2019/3/5 23:35更新)
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【ロンドン=共同】ノーベル賞の運営団体、ノーベル財団は5日、文学賞の選考主体、スウェーデン・アカデミーのスキャンダルで2018年は見送られた文学賞の受賞者発表を今年は予定通り行うと明らかにした。10月初旬に今年と18年の2年分の受賞者を合わせて公表する。アカデミーの組織立て直しについて十分な進展が図られたと判断した。

世界最高権威とされるノーベル賞の文学賞で受賞者が決まらないのは1949年以来の異常事態で、権威が失墜していた。受賞者発表の再延期の懸念もあったが、復活の決定にスウェーデン内外で安堵の声が広がりそうだ。

17年11月、世界的なセクハラ告発運動が高まる中、アカデミーの一員である女性詩人の夫の著名写真家に暴行やセクハラを受けたと女性が次々と名乗り出て、アカデミーを揺るがす一大スキャンダルに発展。対応を巡り、トップの事務局長を含めてメンバーが相次ぎ辞任した。

アカデミーは18年5月、組織立て直しと信頼回復のために時間が必要として、選考を進めていた同年の受賞者発表を見送ると表明した。

アカデミーは終身制を改める規約改正や新メンバーの選出を進め、透明性を高めるため選考委員会に外部の専門家を加える改革などを実施。財団は声明で、こうした措置について「信頼回復につながる」と評価した。

写真家は18年12月、性的暴行の罪でストックホルムの高裁で禁錮2年6月の判決を受けて最高裁に上告中。受賞者名の漏えい疑惑を指摘された女性詩人は今年1月中旬に辞任した。

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