マネーフォワード、勤怠管理をクラウドで

クラウド会計ソフトなどのマネーフォワードは5日、勤怠管理システムの提供を始めた。有給休暇や遅刻の申請状況、入力ミスの通知などを1つの画面で見やすく表示。給与計算ソフトのほか、チャットツールなど既存サービスとも連携できるようにする。リモートワークや時短勤務などが広がる中、企業の働き方改革を後押しする。
サービス名は「マネーフォワード クラウド勤怠」。労務担当者は雇用形態ごとに就業ルールを細かく設定して管理できる。利用料は従業員31人以上の場合、1人につき月300円(税別)、30人以下の場合は当面無料で提供する。50~1000人規模の小規模事業者や中堅企業の導入を見込む。
夏ごろには給与ソフト「クラウド給与」とデータ連携することで、従業員の生産性や無駄な残業を分析できるようにする。開発中のスマートフォン(スマホ)向けアプリは位置情報を使い、従業員がオフィスに入ったタイミングで勤怠打刻の通知を出す。
他社サービスとのデータ連携も進める。Chatwork(大阪府吹田市)や米スラック・テクノロジーズのビジネスチャットと連携し、チャット上で打刻管理できるようにする。労務担当者も承認結果や打刻の催促を従業員に直接通知できる。