国交省、IHIの処分検討 航空エンジンで検査不正

2019/3/5 8:52 (2019/3/5 11:45更新)
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IHIの航空エンジン無資格検査問題で、石井啓一国土交通相は5日、「誠に遺憾。不正内容について精査を行っており、行政処分などの検討を進めていく」と述べた。IHIは民間航空会社から受託しているジェットエンジン整備の一部工程で、社内資格を持たない従業員が検査に関与していた。資格保有者の印鑑を使い不正を隠蔽していたことも分かった。

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数年間にわたり資格のない従業員が検査していた。該当するエンジンは数百台に上る

数年間にわたり資格のない従業員が検査していた。該当するエンジンは数百台に上る

石井国交相は閣議後の記者会見で、IHIの瑞穂工場(東京都瑞穂町)に航空法に基づく立ち入り検査を実施し、エンジン部品の修理作業と検査で不正があったことを確認したと明らかにした。

不正が飛行機の安全性に与える影響について国交省は調査中としながらも「メーカーから安全上すぐに影響はないと聞いている」と説明した。

全日本空輸と日本航空は同日、IHI側から「安全性に影響がない」との連絡を受けていることを明らかにした。航空機の運航にも影響は出ていない。

IHIも同日、航空エンジンの整備事業で「部品修理の検査に不適切な事象があった」と発表した。今後は国交省の指導に基づき対応する。「関係者に心配と迷惑を掛け、深くおわびする」と謝罪した。

IHI株は5日午前の東京株式市場で、一時前日比5%(154円)安の2833円まで値下がりした。ジェットエンジンの整備事業で不正が発覚し、業績への影響を懸念した売りが出ている。

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