米下院委、トランプ氏の疑惑捜査へ 81個人・団体に協力要請

2019/3/5 5:23
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【ワシントン=中村亮】米議会下院の司法委員会は4日、トランプ大統領による司法妨害や権力乱用の疑いに関する調査を始めると発表した。トランプ氏の家族やトランプ政権元高官を含む81個人・団体に協力を求める書簡を送った。不倫相手とされる女性への口止め料の支払い指示などトランプ氏をめぐる不正疑惑が相次いで発覚しており、下院は新たな調査を通じて追及を本格化する。

トランプ米大統領の不正疑惑が相次いで発覚している(2月下旬、ワシントン)=ロイター

トランプ米大統領の不正疑惑が相次いで発覚している(2月下旬、ワシントン)=ロイター

下院司法委は3つの疑惑を調査対象にあげた。1つ目はロシア関連の捜査を「魔女狩りだ」と批判することなどを通じて司法当局の捜査に影響を及ぼそうとしている疑惑だ。選挙直前の口止め料の支払いといった腐敗をめぐる疑惑、大統領権限を中心とする権力乱用の疑惑も調査する。

下院司法委の民主党トップ、ジェロルド・ナドラー議員は4日の声明で、トランプ氏による司法妨害などの疑いについて「憲法の規範に対する攻撃だ」と非難した。「法の支配に対する脅威を調査することは議会の責務だ」と強調した。

司法委はまず81個人・団体に書簡を通じてトランプ氏を巡る疑惑について文書の提出を求めた。2週間以内に提出しない場合には強制力のある召喚状を送って協力を改めて要請する。書簡の送付先には、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏や娘婿クシュナー上級顧問が含まれる。ホワイトハウスで法律顧問を務めたドナルド・マクガーン氏、元顧問弁護士のマイケル・コーエン被告にも協力を求めた。

トランプ氏は4日、ホワイトハウスで記者団に「私はいつでも全ての人と協力する」と語り、関係者は司法委の要請に応じることが望ましいとの考えを示した。一方で「共謀は全くないし、(捜査は)全てでっち上げだ」と不満を漏らした。

トランプ氏の元腹心のコーエン被告は2月末の公聴会で、トランプ氏に関する不正疑惑を相次いで暴露した。口止め料の支払いを指示したり、間接的に議会で虚偽証言をするよう求めたりした疑いが浮上していた。

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