2019年5月22日(水)

イーライリリー、米でインスリン半額に 高額批判に対応

ヘルスケア
北米
2019/3/5 2:23
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【ニューヨーク=西邨紘子】米製薬大手のイーライ・リリーは4日、米国で主力のインスリン製剤「ヒューマログ」について、価格を半額程度に抑えたジェネリック品を売り出すと発表した。米国で製薬会社の薬価引き上げに対する批判が強まっていることに対応する。

イーライリリーは米国で製薬会社の薬価引き上げに対する批判が強まっていることに対応する=AP

発売するジェネリック薬「リスプロ」の価格は5本入り注射剤で265.20ドル。インスリンは血糖値を下げる働きをする体内ホルモンで、糖尿病が進むと体内で十分な量が分泌されなくなり、注射などで定期的に補う必要がある。

米国では製薬会社が薬価を自由に設定でき、政府による薬価規制がある諸外国と比べて処方薬の価格が高い。米保険業界が出資するシンクタンク、ヘルスケア・コスト・インスティチュートの調査によると、米糖尿病患者の2016年の処方薬支出は約6000ドルで、12年比で倍増した。医薬品の自己負担コストを賄えずに服薬の回数を減らしたり、服薬をやめたりする患者が出ており、死亡例も報告されるなど問題になっていた。

直近では米議会がメーカー各社に価格上昇の理由の説明を求める書簡を送付するなど、価格引き下げへ圧力を強めていた。

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