2019年8月25日(日)

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東京マラソン、日本勢5位最高 冷雨が余力奪う

2019/3/3 18:20
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13回目を迎えた東京マラソンが3日、東京都庁前から東京駅前までのコースで行われ、男子は堀尾謙介(中大)が2時間10分21秒で日本勢最高の5位に入った。初マラソンで2020年東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。ビルハヌ・レゲセ(エチオピア)が2時間4分48秒で初優勝。日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)は29キロ付近で棄権した。今井正人(トヨタ自動車九州)は6位、藤川拓也(中国電力)は7位、神野大地(セルソース)は8位でMGCの切符を手にした。女子は初マラソンの一山麻緒(ワコール)が2時間24分33秒で日本勢トップの7位。ルティ・アガ(エチオピア)が2時間20分40秒で制した。

スタート前から冷たい雨。号砲が鳴ったときの気温は5.7度と冷え込んだ。寒さが選手の体温を奪う。「10年やって一番体の芯まで冷えた。気温に示されているより冷えて選手は大変だったと思う」。バイクで並走した早野忠昭レースディレクターの言葉を聞けば、いかに悪条件だったかがわかる。

それでも、先頭集団はハイペースでレースを進めた。最初の1キロは当初の予定より約10秒速い2分48秒。MGCを既に獲得している大迫や佐藤悠基(日清食品グループ)、中村匠吾(富士通)は記録への挑戦や海外勢との勝負を見据えて食らいついていく。中間点を過ぎても日本記録より1分上回るペース。ただ、見た目では動きが悪くなくても、打ちつける雨は確実に日本選手の体をむしばんでいた。

22キロ付近で先頭集団から遅れる(左から)中村、大迫傑。大迫は29キロ付近で棄権した=代表撮影

22キロ付近で先頭集団から遅れる(左から)中村、大迫傑。大迫は29キロ付近で棄権した=代表撮影

レース前から両腕をさすって体を温めるしぐさをしていた大迫は中村とともに中間点を過ぎてから徐々に離れ、表情に余裕がなくなった。スピードが落ちて後続に次々に抜かれ、29キロ付近で歩き出して途中棄権。下を向いてコースから外れた27歳は寒さで体を震わせ、「スタート地点から寒くなって、体が動かなくなり、棄権せざるを得ない状況だった」とコメントを残した。佐藤も前半のオーバーペースがたたって30キロ以降に急失速。終わってみれば2時間15分7秒で16位に沈んだ。

一方、先頭集団の速さに付き合わず、序盤から「1キロ=3分」ペースを守った選手は悪条件でも粘った。「行けるところまで行って、ダメならダメでいい」と淡々と走っていたのがマラソン初挑戦だった堀尾だ。

今年の箱根駅伝2区で区間5位だった大学4年生は「30キロを過ぎてもある程度余裕があって、どんどん行こうと思った」。30キロを過ぎてから徐々に順位を上げ、37キロ付近で佐藤を捉えてついに日本人トップに。疲労で体が動かなくなっても懸命に脚を前に運び、そのままゴールに飛び込んだ。

日本勢トップの5位でゴールする中央大の堀尾         

日本勢トップの5位でゴールする中央大の堀尾         

堀尾はマラソンに挑戦した理由を「トラックで勝てるスピードはない。長い距離で押していけるのが持ち味。それを生かせるのはマラソンだと考えた」と語る。藤原正和監督から「マラソンのセンスがある」と言われた言葉を信じてトレーニングに励み、大迫ら国内トップクラスのメンバーが集うレースで、学生では初めてのMGC出場の切符を手にした。「MGCを取るなら気象条件が悪い方が(チャンスが)あるな、と。五輪に挑める権利をもらったので、全力で挑みたい」。本人は自分が成し得たことに驚きを見せつつ、しっかりと次への目標を口にしていた。

(渡辺岳史)

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