2019年5月23日(木)

ヒアリを捕獲現場で判別 国立環境研、検査キット開発

科学&新技術
2019/3/1 21:59
保存
共有
印刷
その他

国立環境研究所(茨城県つくば市)は強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」かどうかを、捕獲現場でも簡単に判別できる検査キットを開発した。専門家でなくても、DNAをもとに2時間以内に確認できるという。試験機関や学校など100カ所に無料で配布し、ヒアリ侵入の監視体制の整備を目指す。

国立環境研究所はヒアリの判別キットを開発した(茨城県つくば市)

検査は鳥インフルエンザのウイルスの検出などに使われる手法を応用した。捕獲したアリの足をすりつぶした溶液をキットに垂らす。一定の温度で反応させると、ヒアリだと試薬が白く濁る。約90%の確率で正確に検出できるという。

ヒアリは体長2.5~6ミリメートルと小さく、目視では判別が難しい。このため現状では標本を専門家に送って確認しているが、数日かかっていた。

同研究所は4月からキットを希望する機関を募り、5月から配布する。生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「ヒアリの侵入は継続しており、どこで出没してもおかしくない。市民レベルの監視体制が必要だ」と話す。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報