2019年6月25日(火)

就活解禁、内定もう「1割超」 10連休で前倒し拍車

就活
2019/3/2 0:01
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経団連に加盟する企業の採用説明会が1日に解禁され、2020年卒業予定の大学生の就職活動が本格的に始まった。ただ、経団連非加盟の外資系やIT(情報技術)企業などは先行して採用活動を始めており、すでに学生の10人に1人以上が内定を持っているもようだ。売り手市場の人材争奪戦は激しさを増し、4月末からの10連休前に内定を前倒しする動きが企業に広がっている。

採用活動が解禁になり、企業の合同説明会に訪れた学生たち(1日午前、千葉市美浜区の幕張メッセ)

採用活動が解禁になり、企業の合同説明会に訪れた学生たち(1日午前、千葉市美浜区の幕張メッセ)

同日午前から就職情報大手のリクルートキャリアやマイナビ(東京・千代田)は多数の企業が参加する大型の合同説明会を開き、幕張メッセ(千葉市)などの会場周辺はリクルートスーツ姿の学生であふれた。

青森県から高速バスで9時間かけて上京した弘前大3年の女子学生は航空業界などを志望。「社員の生の声を聞いて熱意とやりがいを吸収したい」と話す。早稲田や立教などの大学も学内での企業説明会を開いた。

経団連の定めたルールでは1日が説明会の解禁だが、実際はすでに就活はヤマ場を迎えている。就職情報大手のディスコ(東京・文京)によると、20年卒の学生の2月1日時点の内定率は8.1%だった。昨年3月1日時点は8.0%で、今年の採用活動は1カ月ほど速いペースで進んでいる。

同社の武井房子上席研究員は「インターンシップ経由の早期選考から内定を得る学生も多く、今年の3月1日時点の内定率は1割を超えてくる」と予測する。合同説明会に訪れていた複数の学生が「すでに内定を持っている」と明かした。説明会に来ていた帝京平成大の男子学生はまだ内定がないといい、「就活に出遅れている」と心配げな表情をみせた。

組織・人事コンサルティングのリンクアンドモチベーションは、昨年12月から採用直結型のインターンを実施し、1日時点で計画の約4割に当たる26人に内定を出した。「早期化が進んでいるのは間違いない」と採用などを担う子会社、リンク・アイ(東京・中央)の渡辺隼太社長は話す。

経団連非加盟のIT企業や、外資系など通年採用の企業を中心に内定を出すのが早い。ソフトバンクグループサイバーエージェント、ユニリーバ・ジャパン(東京・目黒)は昨年から選考を始めており、人数は明らかにしていないが20年卒の学生に内定を出しているという。

就活支援会社ネクスベル(同)の早川直樹社長は「内定出しが早い外資コンサルが採用規模を拡大しているので、内定を得る学生も増えているのではないか」とみる。

人手不足などを受けて学生優位の売り手市場の傾向が強まっている。リクルートワークス研究所によると大卒の求人倍率は19年卒で1.88倍と7年連続で上昇した。

新天皇即位に伴い4月末からのゴールデンウイーク(GW)が10連休になるという今年ならではの事情も、採用活動の早期化に拍車をかける。地方の学生を中心に大型連休中は宿泊施設が不足し、飛行機などの予約も難しくなることから、採用活動を実施する予定の企業は少ない。連休を挟むと学生の就活への意欲が下がるとの声もあり、企業は前倒しで動く。

ディスコが全国の主要企業1万4000社を対象に1月下旬から2月初旬にかけて実施したインターネット調査では、GW前の「4月下旬」までに内定を出し始める意向の企業が51.4%と前年を6.2ポイント上回った。連休前に内定を出す動きが広がりそうだ。

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