2019年3月23日(土)

カインズとカンセキ、アウトドアでタッグ 千葉で隣接出店

小売り・外食
北関東・信越
南関東・静岡
2019/3/1 22:00
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北関東のホームセンター2社が1日、アウトドア部門の強化に向け「一つ屋根の下」で千葉県習志野市に出店した。カインズが幕張店を開業。同店に隣接する形で栃木県を地盤とするカンセキはアウトドア専門店「WILD―1」を開業した。カインズは品ぞろえの充実による集客力の強化を狙う。カンセキは首都圏の店舗網拡大に有効と判断した。

カインズの店舗にカンセキのアウトドア専門店「WILD―1」が併設する

カインズはベランダで気軽に楽しむ「ベランピング」を提案する

カインズ幕張店の売り場面積は約1万2000平方メートル。カインズの店舗で初めて、ベランダと優雅なキャンプを意味する「グランピング」を組み合わせた「ベランピング」を提案するコーナーを開設した。

キャンプ場などには出かけず、自宅のベランダで楽しむ気軽なキャンプを、バーベキューを楽しめる公園なども多い幕張地区を訪れた来店客に提案する。同店の早坂明訓店長は「キャンプがブームになっていることもあり、アウトドア用品の品ぞろえには注力している」と話す。

隣接するWILD―1幕張店の売り場面積は約1100平方メートルで、年間4億円の売り上げを見込んでいる。カンセキの長谷川静夫会長は「幕張は新都心といわれる地域の中で一番高齢化が進んでいない」と、市場の大きさに期待する。

カインズは群馬県、カンセキは栃木県を地盤とするホームセンターが主力の企業。競合関係にある両社が同一敷地内に出店した背景には、それぞれ異なる思惑がある。

カインズは両店の相乗効果に期待する。早坂店長は「(WILD―1には)カインズでは取り扱わない本格的な登山用品もそろえており、集客につながると判断した」と話す。自社で網羅できない分野も扱うWILD―1を招き、幅広い消費者の取り込みを狙う。

一方、ホームセンターの7割超を栃木県内に展開するカンセキはWILD―1で1都3県など大消費地の開拓を強化したい考えだ。

WILD―1はアウトドアブームなどを受け、2018年2月期は一般企業の売上高に当たる営業収益が前の期比12.8%増の79億円になった。19年2月期は100億円に迫る勢いだ。

長谷川会長は「西日本ではホームセンターにアウトドアショップを入れる形が昨年あたりから見られている」と話し、幕張店と同じ形態での店舗網の拡大に含みを持たせている。

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