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川重、中国でLNG船建造を検討 合弁会社が新ドック

川崎重工の中国合弁会社、大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS)の新ドック(中央)

川崎重工業は中国で液化天然ガス(LNG)運搬船を建造する検討を始めた。1日、現地の造船合弁会社のドックが完成し、建造能力は1.5倍に上がった。これまでLNG運搬船の建造は日本で担ってきたが、韓国とのコスト競争で低迷しており、生き残りへ海外シフトを進める。

世界海運大手である中国遠洋海運集団との合弁会社、大連中遠海運川崎船舶工程(DACKS)に2本目のドックが完成した。長さ550メートル、幅68メートルと大規模だ。

DACKSが2007年に設立された当初から計画していたが、08年の米金融危機後に世界の船舶需要が縮小したため凍結。市況が上向いてきたため15年に再投資を決め、建設を再開した。

DACKSはこれまで第1ドックで41隻を建造した。鉱石や穀物を運ぶばら積み船を中心に、超大型タンカーや2万個積みの大型コンテナ船を手掛けた。

新ドック完成を機にLNG船の建造を検討する。これまで坂出工場(香川県坂出市)を比較的付加価値が高いLNG船の専用工場とし、その他の商船を中国の合弁工場で建造するすみ分け体制を敷いてきた。

韓国の造船会社が政府の支援も受けて安値でLNG船の受注を重ねており、国内メーカーのLNG船の受注は16年からゼロが続いている。川重は一部の基幹部品のみ国内で造り、船体部分などは中国で建造する形にすることで建造コストを抑えることを検討中だ。

日本の造船所は規模が小さく、人件費も高い。コスト削減を進めてきたが、抜本的な対策は難しい。三井E&Sホールディングスは中国民間最大手の揚子江船業との合弁会社を4月に発足させる。専業大手の常石造船もフィリピンや中国での建造を活発化している。このままでは造船業の空洞化が進む恐れがあり、各社がコスト削減へ海外進出を進めている。

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