2019年6月25日(火)

「狙われているのはシステムより人」トレンドマイクロ

2019/3/1 11:21
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日経クロステック

トレンドマイクロは2019年2月28日、最新のセキュリティー動向を分析した報告書を公開した。スマートフォンやタブレットの普及でユーザーの環境が多様化するなか、従来のように基本ソフト(OS)Windowsの脆弱性といったシステムの弱点を突くよりも、人間の判断ミスを狙った攻撃に推移してきたと分析する。

トレンドマイクロの観測によると、18年は17年に比べ、サイトの脆弱性を突く攻撃数が全世界で減少した半面、フィッシングサイトに誘導された被害者の数は約1.8倍に増加した。日本国内でもフィッシングサイトに誘導された被害者の数は過去最大の443万件以上に達し、17年の約2.5倍に急増したという。

フィッシングサイトに誘導された利用者数の推移(日本国内)(出所:トレンドマイクロ)

フィッシングサイトに誘導された利用者数の推移(日本国内)(出所:トレンドマイクロ)

その手口を詳しく分析すると、18年は長年猛威を振るっているフィッシング詐欺に加え、次に挙げる新たな手口が増えた。

「ビジネスメール詐欺」は経営幹部・取引先などになりすまして金銭や特定の情報をだまし取るもので、日本航空が17年12月に350万ドル近くを詐取されたと発表したことは記憶に新しい。

「セクストーションスパム」は、自分の情報を窃取されていると思い込ませてユーザーを脅迫するもので、例えばアダルトサイトにアクセスした動画を持っているとして脅迫する手口である。

「偽装ショートメッセージサービス(SMS)」は宅配業者からの不在通知などを装ってSMSが送られてくる手口で、18年7~9月期に急増した。うっかり不正サイトにアクセスするとスマートフォンに不正アプリをインストールされる恐れがある。

「偽警告」はウイルスに感染しているなど偽の警告画面を表示するもので、不要なソフトを購入させたりアフィリエイト収入を得たりする狙いがある。

(日経 xTECH/日経NETWORK 根本浩之)

[日経 xTECH 2019年2月28日掲載]

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