東南アジア、景気減速が鮮明 PMI 2カ月続けて50割れ

2019/3/1 9:30
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【香港=木原雄士】東南アジアの景気減速が鮮明になってきた。日本経済新聞社が1日発表した2月の東南アジア諸国連合(ASEAN)製造業PMI(購買担当者景気指数)は49.6と前の月に比べて0.1ポイント低下した。景気判断の節目となる50を2カ月続けて下回った。米中貿易戦争の影響で輸出の受注がふるわず、生産の勢いが鈍った。

東南アジアで製造業の景況感が悪化している(シンガポールのコンテナターミナル)=ロイター

PMIは50を上回ると景気が上向き、50を割り込むと下向きの兆候とされる。対象7カ国はまちまちで、マレーシアは5カ月続けて50を下回り、景況感の悪化に歯止めがかかっていない。ミャンマー、フィリピン、ベトナム、インドネシアの4カ国は50を上回った。もっともフィリピンは半年ぶり、ベトナムは約3年ぶりの低水準だった。

ASEAN全体のPMIが2カ月続けて50を割り込むのは約2年ぶり。新規受注がふるわず、生産計画を見直す動きが相次いでいる。輸出の先行指標とされる新規輸出受注も低迷が続いている。生産高の指数は50.2と節目の50は上回ったものの、3カ月続けて低下した。先行きへの慎重な見方も増えており、今後1年の生産高見通しは前月より低下した。

一方で東南アジアの製造業を苦しめてきた原材料コスト高は解消されつつある。IHSマークイットのエコノミスト、デビッド・オーウェン氏は「インフレ圧力は明確に弱いままで、製造業は健全な財務を維持できている」と指摘した。

PMIは英金融情報・調査会社のIHSマークイットが算出し、日本を含むアジア14カ国・地域について「日経PMI」の名称で公表している。

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