北朝鮮、米主張に反論 「制裁解除要求は一部」

2019/3/1 4:19
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【ハノイ=鈴木壮太郎】北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は1日、ハノイで記者会見した。トランプ米大統領が前日の米朝首脳再会談後の記者会見で北朝鮮側が制裁の全面解除を要求したと発言したことについて「要求したのは一部の解除だ」と反論した。核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の永久停止を文書で確約すると提案したことも明らかにした。今後の交渉に向け米国に北朝鮮の提案をのむよう迫った格好だ。

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李氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が滞在するホテルで1日午前0時(日本時間同2時)すぎ、一部メディアを対象に緊急会見を開いた。李氏は、首脳会談で北朝鮮側は「国連安保理による経済制裁11件のうち、民需経済や人民生活に支障を与える5件に限って制裁の解除を要求した」と述べた。

米国がこれに応じれば北朝鮮は「寧辺(ニョンビョン)のプルトニウムとウランを含むすべての核施設を米国の専門家の立ち会いのもと、米朝の技術者の共同作業で永久的に廃棄することを提案した」と説明した。

核実験とICBM発射の永久停止に関する文書での確約も提案したが、米国は寧辺以外にもう1つ廃棄をしなければならないと最後まで主張したという。「米国が我々の提案を受け入れる準備ができていないことが明らかになった」とも述べた。

李氏は今回の提案が「最良の実現案」とし「米国が再交渉を提案しても我々の方案に変わりはない」と強調。米国に譲歩を促した。

記者会見に同席した崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は記者団に対し、「米国は機会を逃した」と批判。「米国の反応をみて、金正恩委員長が今後(米国との交渉の)意欲を失うのではないかとの印象を受けた」と語った。

崔氏は米国との次回会談について「まだ決まっていない」とし、「こうした機会が再び米国にやってくるかは断言が難しい」と語った。

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