2019年3月19日(火)

イスラエル検察、ネタニヤフ首相を起訴へ 汚職疑惑で

中東・アフリカ
2019/3/1 2:29 (2019/3/1 4:46更新)
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【カイロ=飛田雅則】イスラエル検察は2月28日、汚職疑惑があるネタニヤフ首相を起訴する方針を表明した。警察が検察に昨年12月までに勧告していた収賄や詐欺など3件の疑惑が対象だ。法律上、起訴されても首相を辞任する必要はないが、批判は強まり4月に控える総選挙に影響を与えそうだ。通算13年近く国を引っ張ってきた同氏は正念場を迎えている。

イスラエル検察は2月28日、汚職疑惑でネタニヤフ首相を起訴する方針を表明した(21日、テルアビブ)=ロイター

警察は昨年12月に、ネタニヤフ氏が通信大手に便宜を提供した見返りに、同社傘下のニュースサイトで自身を好意的に報じるよう求めたうえ、賄賂も受け取った疑惑で検察に起訴勧告した。さらに2月にも実業家から高額品を受け取った疑いなど合わせて3件の疑惑で起訴を勧告していた。

検察も数年間、ネタニヤフ氏の疑惑について調査してきたという。現地紙は2月中に検察が起訴するかどうかの判断を表明すると報じていたが、同氏は一連の疑惑を否定。さらに起訴されても「法律上、辞任は求められていない」と主張してきた。首相府は27日、「収賄での起訴はばかげている。ネタニヤフ首相は何も受け取っていないし、何も提供していない」との声明を発表していた。

同氏が率いる右派政党リクードは国会(定数120)で30議席を持つ第1党だ。右派や宗教政党からなる連立政権の要となってきた。2月下旬の世論調査では、リクードの総選挙での予想獲得議席数について、起訴されれば議席を減らし、第1党の座から滑り落ちるとの結果が出ている。逆風が強まるなか、ネタニヤフ氏の首相続投は不透明になっている。

検察が起訴方針を表明した後、ネタニヤフ氏はテレビ演説し、「疑惑には(根拠が)何もない」と批判した。さらに「何もないときでさえも、収賄で私を起訴するように検察に圧力がかけられてきた。(対立する)左派政党の圧力が成功した」と強調した。

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