2019年6月26日(水)

トランプ氏記者会見の要旨詳報 米朝首脳会談後

2019/3/1 0:22
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トランプ米大統領の記者会見の要旨詳報は次の通り。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と別れたばかりだ。本当に建設的な時間だったと思う。われわれは、何かに署名するのは得策ではないと考えた。文字通り(会談の場を)後にしただけだ。

われわれはほぼ一日中、正恩氏と過ごした。関係は強固だ。今回、われわれにはいくつかの選択肢があったが、どれも選択せず、様子を見ることにした。実に建設的な2日間だったが、時には引くことも必要だ。

(交渉が想定より困難だったことは)ない。北朝鮮側の要求は制裁についてだ。基本的に彼らは制裁を全て解除してほしいと求めたが、われわれはできなかった。彼らは非核化の大部分を実行するつもりだったが、全ての制裁を破棄するに値するものではなかった。交渉は継続するが、合意せずに終わらなければならなかった。

制裁は据え置く。これまでの数週間で「譲歩した」という声を聞いたが、何も譲歩していない。

(正恩氏が核兵器を持ち続けることを許すのか)それについてはコメントしたくない。彼には彼の考えがあるが、われわれの考えと完全に合致しているわけではない。だが1年前と比べるとかなり近づいている。

(お互いの溝をどう埋めるのか)時間がたてばいずれ埋まるだろう。われわれは制裁を維持しなければならず、彼も非核化は行いたい。ただ、われわれが求めているところよりも重要度が低い部分で行いたいということだ。

(合意しなかったのはあなたの決断か。正恩氏にどんなメッセージを送りたいか)自分の決断だとは言いたくない。関係は続けたいし、続けるつもりだ。正恩氏は昨晩、弾道ミサイル実験や核実験をするつもりはないと私に約束してくれた。私は彼を信じ、彼の言葉を額面通りに受け取る。本当だと信じたいが話し合いは続ける。安倍晋三首相や韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領には、これはプロセスであり動いているものだと伝える。

(交渉の席から離れた際の雰囲気は)とても良かった。とても友好的だった。ただ席を立って去るというのではなく、握手を交わした。温かみがあった。しかし私たちはとても特別なことを成し遂げる立場にある。

この問題は何十年も続いてきた。私ではなく、歴代大統領の任期中に解決されるべきだった。彼らは何もしなかった。興味深いのは、過去の政権にいた多くの人々が私に交渉の仕方なるものを教えようとしてきたことだ。8年間もそこにいた人もいたのに、何もしなかった。

(首脳会談は時期尚早だったか)いつでも「立ち去る」準備が必要だ。合意文書に今日署名することもできたが、人々は「何てひどい合意だ、何てひどいことをしたんだ」と言っただろう。何らかの署名をする可能性はあった。実際に文書を準備していたが、それはふさわしいものではなかった。私は事を急ぐよりも、正しく行いたい。

(非核化の進め方について)多くの方法を話し合った。非核化はとても重要だし、頻繁に使われる言葉になったが、多くの人はそれが何を意味するか分かっていない。だが私にとっては明白だ。核を排除しなければいけない。彼は北朝鮮を世界で最も迅速に成功を手にする国の一つにする機会を得た。素晴らしい国で、地理的にも素晴らしい。一方にはロシアと中国があり、もう一方には韓国がある。

(昨年6月の首脳会談以降、北朝鮮はミサイルの数を増やし、核物質をさらに生産していると)一部の人は言っているが、否定する人もいる。制裁に関しては、多くの国と協力関係にあることを忘れてはならない。国連やロシア、中国との重要なパートナーシップがある。韓国はとても重要で、日本もそうだ。築いた信頼に背くようなことはしたくない。

(寧辺の核施設廃棄については)尋ねた。(正恩氏には完全廃棄の意思は)あるが、制裁解除を求めている。非常に大きな施設だが、それだけでは十分ではないと感じた。それ以上のことが必要だということだ。

われわれは(別のウラン濃縮施設などについて)多くの指摘をしたが、(北朝鮮は)われわれが知っていることに驚いていたと思う。もっとやり遂げなければならない。

(完全で検証可能な非核化が制裁を解除する条件かどうかは)交渉の観点から言いたくない。

(北朝鮮問題では)中国は多くの人が考える以上に大きな存在になっている。北朝鮮に輸入される物品の93%が中国を経由している。中国には大きな影響力があるが、北朝鮮が誰からの指図も受けずに行動していると信じている。正恩氏は強い男で、北朝鮮は素晴らしいことを成し遂げる力がある。

飛行機に乗ったらすぐに文大統領に電話する。安倍首相にも電話して現状を伝えるつもりだ。

中国は北朝鮮問題ではとても協力的だ。習近平国家主席は偉大な指導者だ。もっと協力してくれてもいいが、良くやってくれている。

(大統領任期中の正恩氏との次の首脳会談開催には)合意していない。

(北朝鮮で拘束され、帰国直後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビアさんの死について)話した。最高指導者である正恩氏は関知していなかったと思う。彼はこの件を残念に思っていた。後になって知ったと言っている。

北朝鮮の核施設への査察は容易にできる。準備はできているので査察は行われるだろう。一般に知られていない施設もあるが、われわれは知っている。査察は実施できるし、うまくいくだろう。

(北朝鮮とはベトナムとのような関係になれるか)なるだろう。とても良い関係だ。

(次回の米朝首脳会談は時間を置かずに行えるか)答えられない。すぐかもしれないし時間がかかるかもしれない。今日、合意することもできたが、そうやって得られた合意は私にとってもポンペオ国務長官にとっても喜ばしいものではなかっただろう。

(今朝まではあなたも正恩氏も前向きだった。何か間違いが生じたのか)いや、言葉の上では最後まで前向きだった。今でも前向きだ。外交史上、最も厳しい言葉遣いの中で始まったが、とても友好的になった。繰り返すが私の前の大統領たちが取り組むべきものだった。オバマ前政権だけを責めるつもりはない。北朝鮮に対しては全く何もしてこなかった。

(米国は北朝鮮を動かすために制裁を強化するつもりはあるか)コメントしたくない。言えるとすれば、われわれは非常に強力な制裁をかけているが、北朝鮮には多くの素晴らしい人々がいるし、彼らは生活していかなければならない。私にとって重要なことだ。正恩氏のことをよく知るようになって私の姿勢は大きく変わった。彼らにも考えがあるのだ。

(共同)

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