中国5県に泊まる訪日客22%増 18年、豪雨乗り越え

2019/3/1 5:00
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観光庁が2月28日に発表した宿泊旅行統計調査によると、2018年に中国地方の5県に宿泊した外国人は延べ203万3590人泊(速報値)となり、17年(確報値)比22%増えた。7月の西日本豪雨で日本人宿泊者が激減したところに、これまで予約が取れずに圏外に流れていた外国人客の予約が入るようになったことも一因のようだ。

西日本豪雨の直後は中国地方の各地で観光客が激減したが…(広島県尾道市の千光寺山ロープウェイ)

5県の約6割を占める広島県は31%増の121万2420人泊。5年連続の増加で初めて100万人を突破した。豪雨でJR線が不通となった尾道市は夏場の観光客が激減したが、宮島(廿日市市)などでは「日本人宿泊者が減ったことで外国人客の予約が入るようになったようだ」(県観光課)との声もあった。

岡山県は46万5420人泊。伸び率は6%増と前年の56%増から低下した。倉敷市の美観地区などが豪雨被害の風評で一時客足が遠のいたことが響いた。大山開山1300年の鳥取県は31%増の18万3630人泊。島根県は30%増の6万2090人泊。韓国ツアーバスへの助成などが奏功したが、実数は47都道府県で最低だった。山口県は6%減の11万30人。

経済波及効果の大きいインバウンドを取り込もうと、観光関係者は引き続き力を入れる。3年に1度の瀬戸内国際芸術祭などが控える岡山県は、フルーツとアートでキャンペーンを展開する。

広島県は英米の旅行会社と提携して高価格のツアー企画を展開。鳥取でも知名度が上がった大山でイベントを継続する。山口県は秋吉台を熱気球で空から眺めるツアーなど体験型観光を強化。アジアでPRを拡大し、多言語対応にも注力する。

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