2019年7月19日(金)

ダイムラーとBMW、自動運転を共同開発 まず「レベル4」まで

2019/2/28 20:40
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【フランクフルト=深尾幸生】独ダイムラーと独BMWは28日、自動運転技術を共同開発すると発表した。まず限定されたエリアで完全自動運転する「レベル4」までが対象となる。2020年代半ばに、開発した技術の市場投入をめざす。両社はライドシェアなどのモビリティー(移動)サービス事業を統合したばかり。次世代技術をめぐって自動車大手間の連携が加速している。

ダイムラーとBMWはモビリティーサービス事業の統合に続き、自動運転も共同開発する。ダイムラーのツェッチェ社長(右)とBMWのクリューガー社長

長期間の協力を前提に覚書を結んだ。まずは次世代の運転支援技術や、高速道路や駐車場での自動運転技術などを共同開発する。将来は都市部などでのより高度な自動運転技術へも提携の範囲を広げる可能性もある。共通プラットホーム(車台)の開発も検討する。

自動運転ではソフトウエア技術と走行データの蓄積が安全性を左右する。自動車大手はハードウエアの知見は豊富だが、ソフト分野では米グーグル系の自動運転開発会社ウェイモなど新興勢力と比べて劣る。

ダイムラーとBMWはこれまで蓄積した両社のノウハウを持ち寄り、安全性を高めるための開発費用の削減や開発期間の短縮を目指す。

「メルセデス・ベンツ」のダイムラーとBMWは高級車市場でそれぞれ首位と2位。新車販売では激しい競争をしている。一方、モビリティーサービスでは2月に事業を統合して配車やカーシェアなど5分野で折半出資の共同出資会社を立ち上げたばかりだ。

モビリティサービスでも究極的には「自動運転EVによるオンデマンドサービス」を目指しており、自動運転の共同開発は相乗効果が高いと判断したとみられる。

これまで自動運転開発では両社はそれぞれ異なる企業連合に属していた。ダイムラーは自動車部品世界最大手の独ボッシュと完全無人運転の「レベル5」を含む共同開発を進めている。

BMWは米インテル傘下の高度運転システム大手モービルアイ(イスラエル)、自動車部品世界2位の独コンチネンタルなどと自動運転開発連合をつくっている。この連合には欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)も参加している。

ダイムラーとBMWは、今回合意した共同開発はそれぞれの既存の提携関係には影響しないとしている。一方、他の自動車メーカーなどの参加も模索しているとしており、欧州の自動車メーカーや部品大手を巻き込んだ巨大連合に発展する可能性もある。

自動運転での提携をめぐっては、ホンダが米ゼネラル・モーターズ(GM)子会社のGMクルーズに出資し共同開発するほか、トヨタ自動車はライドシェア大手の米ウーバー・テクノロジーズに出資して自動運転車を開発している。

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