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成田空港、国内初の顔認証で搭乗手続き 20年春めど

成田国際空港会社(NAA)は28日、国内空港で初めて、出国の際の搭乗手続きに顔認証システムを導入すると発表した。2020年春をめどに、成田空港を出発する全日本空輸と日本航空の一部便で導入する。出国審査を除き、パスポートを示す回数が従来の4回から1回に減る。出国にかかる待ち時間、手続きの時間が短くなるほか、本人確認のミスも防げる。サービスの向上と保安の厳格化を両立させる。

大型連休が始めると成田空港の出発ロビーは海外に向かう人たちで混み合う(2018年4月)

NAAが第1ターミナル南ウイングと第2ターミナルに導入するのは顔認証技術を使った搭乗手続きシステム「OneID」。東京五輪・パラリンピック開催前の20年春に、両ターミナルを使う全日空運輸と日本航空の出国便向けに同システムを整備する。

最初にチェックイン端末で乗客のパスポートを読み込むと同時に端末内蔵のカメラで乗客の顔を撮影し、パスポートや搭乗券、顔写真の情報をひも付ける。

その後の手荷物預け入れ、保安検査、搭乗ゲートに設置されたカメラで、チェックイン端末で撮影した人物と同じかどうかを判定する。従来はそれぞれの手続きで必要だった搭乗券やパスポートによる本人確認がなくなる。

関連機器の整備はNAAが担うが、詳細な導入台数などは今後検討する。投資額は未定。日本人と外国人の両方が利用できる。顔認証を望まない搭乗客に備えて、従来のパスポートや搭乗券で各手続きごとに、本人確認する方法も残す。

顔認証システムは係員が目で顔やパスポートを確認するのに比べて本人確認のミスが減り、人手不足が深刻化する中でスタッフの省人化につながることも期待される。

海外ではシンガポールのチャンギ空港や米国のアトランタ空港(ジョージア州)などで導入済み。アトランタ空港では出国手続きの時間を平均9分短縮したという。

NAAの夏目誠社長は28日の会見で「立ち止まらずに歩きながら自動手続きが可能となり、アトランタ空港より時間を短縮できると期待している」と強調した。

NAAは20年春に導入したうえで、他のターミナルや航空会社にも順次広げていく方針だ。

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