拝火教の金製品や装飾出土 ソグド人遺跡から20点

2019/2/28 18:09
保存
共有
印刷
その他

8世紀初めに焼失したウズベキスタンにあるシルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査でゾロアスター教(拝火教)を信仰したソグド人のものとみられる、ハート形の金製品や指輪飾りの装身具など約20点が見つかったと国立民族学博物館(大阪府吹田市)と帝塚山大(奈良市)の調査団が28日、発表した。

シルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査で出土したハート形の金製品=調査団提供・共同

シルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査で出土したハート形の金製品=調査団提供・共同

調査団によると、城の玉座付近の祭壇から出土。中央アジアを拠点とし、シルクロード交易を担ったソグド人の金製品などの出土例は貴重という。

ハート形の金製品は宝石付きの縦約2センチ、横約3センチで、ペンダントに使用されたとみられる。重要な品物を封じるひもの結び目などに置いた粘土の押印として使った指輪飾りや、獅子のペンダントなども見つかった。

カフィル・カラ城は中央アジア最大のシルクロード都市があったサマルカンドの東南約30キロにあり、軍事拠点やソグド人の王の離宮とされる。炭を含む地層があることから戦争で城が襲撃を受け、落城し金製品が残ったと考えられる。

シルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査で出土した指輪飾り=調査団提供・共同

シルクロード都市の遺跡「カフィル・カラ城」の発掘調査で出土した指輪飾り=調査団提供・共同

調査団の代表で帝塚山大の宇野隆夫客員教授は出土品が藤ノ木古墳(奈良県斑鳩町)の金銅冠の部品に類似していることも指摘。「金や宝石を好んだソグド人の宝飾文化がシルクロードを経て日本に及ぼした影響を考える上でも重要だ」と話した。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]