楽天・三木谷氏「電話翻訳やQR決済高速化も」

2019/3/1 11:05
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楽天の三木谷浩史会長兼社長は世界最大の携帯関連見本市「MWC19バルセロナ」の会場で2019年2月27日、日本メディアと会見した。19年10月に開始予定の自社回線による携帯電話サービスの準備が順調に進んでいるとした。サービス開始後は携帯電話網の構築で全面採用するネットワーク機能の仮想化(NFV)や、楽天の既存IT(情報技術)サービスで培ったノウハウなどを生かし、電話の翻訳サービスやQRコード決済の処理の高速化といった付加サービスに取り組みたいとの意向を示した。

日本メディアとの会見に臨んだ楽天の三木谷浩史会長兼社長

日本メディアとの会見に臨んだ楽天の三木谷浩史会長兼社長

楽天は今回のMWC19で、全国規模でNFVを導入する計画を海外向けに積極的にアピールしている。その反響について三木谷氏は「衝撃が走ったというのが正しい表現。これはすごいという人もいるし、今まで我々がやってきたネットワーク構築手法は何だったのかという人もいる。海外の通信事業者からは、楽天のプラットフォームは国際的に使えるのかといった質問をいただくし、世界的に大きなキャリアの社長からは『勉強させてほしい』と言われたりしている」とした。

携帯電話の基地局の設置状況については「基地局の設置場所を決める、(ビルオーナーなどから)口頭でOKをもらう、実際に設置するなどいくつか段階があるが、全般的に順調」と表明。19年2月20日にはネットワークの試験施設も立ち上げており「今のところ10月の稼働開始に向けて順調に準備が進んでいる」とした。

NFVやITサービスの経験を生かした自社回線ユーザー向けの付加サービスについては「全国に数千カ所保有するエッジサーバーを生かせる」とした。一例として「楽天ペイ」などのQRコード決済を挙げ、現状では決済時の処理待ちに数秒かかるものが、次世代携帯規格「5G」や端末の近くでデータを処理するエッジサーバーを使うことで待ち時間を減らせるとの認識を示した。

それ以外にも「クルマの自動運転の監視やドローンの遠隔操縦などもできる。通話の音声も(高音質の通話サービス)VoLTEになっており、リアルタイムの通訳サービスなど多彩な新サービスをプラグインできる。家庭向けの固定通信サービスとして、NTTの光回線の代わりに5Gを使うこともできる。光回線を自前で持たないデメリットをメリットに変えたい」と表明した。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経 xTECH 2019年2月28日掲載]

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