2019年8月22日(木)

トランプ米大統領 「非核化は非常に重要」

2019/2/28 16:16 (2019/2/28 19:03更新)
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トランプ米大統領は28日午後、米朝首脳会談後の記者会見に臨んだ。トランプ氏は「今回は(合意文書に)サインしないことにした」と述べ、首脳会談が合意に達しなかったことを説明した。その上で、2日間の会談で「生産的な時間を過ごした」と強調した。

記者会見するトランプ大統領=ロイター

記者会見するトランプ大統領=ロイター

トランプ氏は約50分の記者会見で、2日間にわたる北朝鮮との首脳会談で北朝鮮の非核化などを盛り込んだ合意文書の署名を見送った理由について「経済制裁だ」と語った。「北朝鮮は我々が求める部分の非核化に前向きだが、それと引き換えに全ての経済制裁を解除することはできない」と指摘した。北朝鮮側が全ての制裁解除を訴えたことを示唆した。

北朝鮮が講じる非核化措置と米国が提供する見返りで折り合えなかったことを示す発言だ。非核化の定義についても「金正恩委員長は彼なりの考えを持っている」と指摘し、溝があったとの認識をにじませた。トランプ氏は北朝鮮の非核化について「非常に重要だ」と指摘しながらも「非核化の意味するところは(人によって異なり)よくわからない」と述べた。

トランプ氏は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が寧辺の核施設の廃棄に前向きだと説明したうえで「27日の会談で金委員長は核の実験をしないと約束した」と明かした。一方、金委員長は経済制裁の緩和が先行すべきだとの考えも述べたという。

今回の会談は時期尚早だったのでは、との質問に対しては「私はいつもよく準備している。今回もそうだ」と話した。

一方、トランプ氏と共に記者会見したポンペオ米国務長官は、今回の首脳会談について「我々の求めに対し、金委員長の準備ができていなかった」と述べた。非核化に向けて具体的な行動を取るよう促したもようだが、北朝鮮側と認識に差があったことを示唆した。

トランプ氏は北朝鮮について「巨大な可能性がある」と指摘。「彼を信じている。金委員長とは良好な関係で、今後も関係を維持していきたい」と語った。

トランプ氏は北朝鮮の核兵器保有を巡って「中国の習近平(シー・ジンピン)主席は隣国の核保有を本当に望んでいない」と述べ、北朝鮮の非核化について中国などとも連携する必要があるとの認識を示した。

トランプ氏は北朝鮮に対する中国の役割について「非常に大きな役割がある」と述べた。「中国は北朝鮮と長い国境線を接しており、経済的な結びつきが強い」と指摘した。北朝鮮への投資に関し、中国や日本、韓国などにとっても投資機会があるとの認識を示した。

北朝鮮制裁の履行に関しては、中国やロシアが「大きな助け」になっているとの認識を示した。

トランプ氏は3回目の米朝首脳会談は現時点では予定していないと語った。2018年6月の初めての米朝首脳会談以降に停止している米韓軍事演習について「割高だ」と指摘し、再開に慎重な見方を示した。

トランプ氏は2回目の米朝首脳会談の結果を安倍晋三首相や韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に電話で伝える考えを示した。北朝鮮との合意は見送りとなったが「関係は維持したい」と語った。記者会見では、日本が対北朝鮮で重視している拉致問題への言及はなかった。

米朝首脳会談は同日、予定していた合意文書の署名や昼食会をキャンセルして終わった。

同日午前、2日目を迎えた米朝首脳会談の冒頭で、トランプ氏は「北朝鮮は経済大国になれる」「支援したい」と発言。金正恩委員長は「良い結果が出るよう努力する」「私の直感では良い結果が出ると信じている」などと話していた。

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