「修行体系を継承」ひかりの輪が逆転敗訴 東京高裁

2019/2/28 14:35 (2019/2/28 18:36更新)
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オウム真理教の後継団体「アレフ」から分派した「ひかりの輪」が、団体規制法に基づく観察処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が28日、東京高裁であった。後藤博裁判長は「ひかりの輪はオウム真理教の修行体系の最も基礎的、本質的な部分を継承している」などと指摘。観察処分を取り消した一審・東京地裁判決を取り消し、ひかりの輪の請求を棄却した。

観察処分はオウム真理教の活動を規制する目的で成立した団体規制法に基づく処分で、団体は収益事業の概要報告などが義務付けられる。処分の期間は最大3年間で、公安審査委員会が認めれば更新できる。訴訟では、2015年の更新の是非が争われていた。

後藤裁判長は判決理由で、14年10月時点でひかりの輪の構成員の多くが松本サリン事件や地下鉄サリン事件当時からの構成員だったと指摘。組織形態も「オウム真理教の位階制度を基礎とした体制を維持している」と認定した。

ひかりの輪がオウム真理教の信仰を放棄したと表明したことについても、「真にオウム真理教の教義を廃止したことを裏付けるものとは認められない」と判断。15年の処分更新の時点でも、松本智津夫元死刑囚(麻原彰晃、執行時63)がひかりの輪の活動に影響力を有していたとし、更新は適法だったと結論づけた。

17年9月の一審判決は、ひかりの輪が松本元死刑囚への絶対的帰依を否定しており、アレフとは性格が異なると指摘。アレフ退会希望者の相談を受けるなど対立関係にあるとし「1つの団体とは認められず、ひかりの輪への処分は違法」として、処分を取り消した。

ひかりの輪は高裁判決について「当団体がオウム真理教と同一性があるという、全くありもしない事実の認定に基づいている。直ちに上告する」などとコメントした。

公安調査庁は「高裁判決は適切・妥当なものと考えている。引き続き、観察処分を適正かつ厳格に実施し、公共の安全の確保に努めていく」などとコメントした。

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