2019年9月19日(木)

曖昧なレシピを調理家電で解釈 クックパッドが開発中

2019/2/28 12:11
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日経クロステック

クックパッドが開発したレシピ情報連動調味料サーバー「OiCy Taste」の設計図。GitHubで公開している

クックパッドが開発したレシピ情報連動調味料サーバー「OiCy Taste」の設計図。GitHubで公開している

料理レシピ情報サービスのクックパッドは2019年2月27日、イベント「Cookpad TechConf」であらゆるモノがネットにつながるIoT調理家電などで自動処理できるレシピのデータ形式「マシン・リーダブル・レシピ(MRR)」の開発状況を発表した。研究開発部の伊尾木将之氏は「クックパッドの膨大なレシピ情報をデータとして処理可能にすれば、自動調理や新しい調理法の発見など様々な夢が広がる」と述べた。

クックパッドは18年5月に同社のレシピ情報と調理家電をつなげる情報基盤「OiCy(オイシー)」を発表した。レシピ情報に連動してしょうゆやみりんなどを計量する調味料サーバー「OiCy Taste」も試作し、電子基板を含む設計図をソフト開発プラットフォームGitHub(ギットハブ)で公開している。ただし「レシピの記述は自由度が高く、OiCy Tasteなどの調理家電で処理可能な形式に変換するのが課題」(伊尾木氏)という。

例えばしょうゆの分量なら「大さじ1杯半ほど」「2~3滴」「15グラム」「材料を浸すぐらい」など多様な記述が出現するため、正規化処理が必要だ。これには、BNF(バッカス・ナウア記法)を応用した構文解析アルゴリズムを適用。正答率95.2%という高い精度が出るようになった。

一方で、しょうゆやかぼちゃ、ひき肉などの材料名の正規化の精度向上は道半ばだという。「しょう油」「醤油」「正油」「しょうゆ(下味用)」「お好みでしょうゆ」など、しょうゆだけで200種類以上の表記パターンがあり、人手で辞書登録するのは手間がかかり過ぎる。そこで自動翻訳システムなどでよく使われる「Encoder-decoder」という機械学習モデルを応用し、正規化しやすくする手法を開発した。ただし、こちらの正答率は71.2%にとどまり、まだ改善の余地が大きいという。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2019年2月27日掲載]

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