2019年4月26日(金)

徴用工遺骨、祖国へ奉還式 南北融和で大阪・統国寺

関西
2019/2/28 10:00
保存
共有
印刷
その他

戦時中に旧植民地の朝鮮半島から徴用され、日本で死亡した労働者と家族の遺骨74柱を韓国側に引き渡す「奉還式」(法要)が27日、大阪市天王寺区の統国寺で行われた。長年、統国寺に安置されていたもので、今後、韓国・済州島の寺院に仮安置される。

大阪市の統国寺で行われた「奉還式」(27日午後)=共同

南北融和の機運を受け、昨夏に韓国と北朝鮮、日本の団体が民間レベルで始めた共同事業の一環。

1958年から岡山県仏教会などが行ってきた収集調査で岡山県玉野市や倉敷市などの寺で約200柱が保管されていたことが判明。作業現場で働き、事故や病気、空襲で亡くなった徴用工と家族の遺骨とみられる。

多くは返還されたが、今回の遺骨は最後まで身元が分からなかった。74年に半島ゆかりの寺院である統国寺に移され、安置されてきた。骨つぼに遺骨がなく、氏名を書いた紙片や砂だけが入っているケースもある。

27日は74柱を納骨堂から本堂に移し、日韓の読経や民謡のアリランで追悼。収集調査に尽力し、2000年に95歳で亡くなった岡山市の僧侶、故大隅実山さんの遺族も出席。岡山県赤磐市の次女、経子さん(65)は「今日を迎えられ感謝の気持ちでいっぱい。亡くなるまで遺骨返還の活動をしていた父に報告したい」と話した。

統国寺の崔無碍(チェ・ムエ)住職は「無縁仏は半世紀を経て祖国に帰るが、19柱は名前も分からず、14柱は創氏改名のため日本名だけ。こうしたかわいそうな遺骨を二度と出さないよう、私たちは(過去を)胸に刻まなければならない」と話している。〔共同〕

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報