2019年6月27日(木)

米朝、合意文書に午後署名へ 非核化・見返り最終調整

2019/2/28 8:29 (2019/2/28 13:00更新)
保存
共有
印刷
その他

【ハノイ=永沢毅】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は28日午前、ベトナムの首都ハノイで2日目の首脳会談に入った。北朝鮮の非核化の具体策と米国による見返りを盛り込んだ合意をめざしてトップ交渉で最終決着を図る。ホワイトハウスによると、両首脳は同日午後に合意文書に署名する予定だ。

会談は午前9時(日本時間同11時)ごろから始まった。トランプ氏は通訳のみを交えた1対1の会談の冒頭で、非核化交渉について「スピードはそんなに重要ではないと言ってきた。急いでいない」と指摘。核実験やミサイル発射がないことに謝意を示したうえで「適切な合意をしたい」と語った。

金正恩氏は「我々は多くの努力をしてきた。最終的に良い結果を出せるようあらゆる努力を尽くす。直感としては良い結果が生まれると信じている」と語った。

両首脳は1対1の会談後、ホテルの中庭に出てポンペオ国務長官、金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長らを交えて短時間、会話した。その後に閣僚らを含む拡大会合を経て、正午前からワーキングランチをともにする。両首脳による合意文書への署名式の後、トランプ氏は記者会見に臨む。午後6時ごろにはハノイをたち、米国への帰路に就く。

米朝首脳会談は27日夕からハノイ市内のホテルで始まり、夕食会も開いた。トランプ氏は同日夜「今夜は素晴らしい会談と夕食会だった。あすも議論を続けるのを楽しみにしている!」とツイッターに投稿した。両首脳の会談は2018年6月以来、8カ月ぶり2回目。

会談の舞台は老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」。建物内にはベトナム戦争時の防空壕(ごう)が残っている(24日、ハノイ)=共同

会談の舞台は老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」。建物内にはベトナム戦争時の防空壕(ごう)が残っている(24日、ハノイ)=共同

両首脳は18年6月にシンガポールで開いた初会談で(1)新しい米朝関係の確立(2)朝鮮半島における平和体制の構築(3)朝鮮半島の完全な非核化――を柱とした共同声明を発表した。その後、北朝鮮が非核化の具体的な取り組みを進めず協議は膠着していた。

今回の会談は、米国が北朝鮮からどこまで非核化の具体的な措置を引き出せるかが焦点だ。寧辺(ニョンビョン)など一部の核・ミサイル施設の廃棄や査察に応じる可能性が浮上している。一方、北朝鮮はその「相応の措置」を求めており、米側がどんな見返りを示すかも注目されている。朝鮮戦争の終戦宣言や平壌への連絡事務所の設置などが取り沙汰されている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報