2019年3月25日(月)

コーエン被告の証言要旨、「トランプ氏は詐欺師」

トランプ政権
北米
2019/2/28 6:58
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トランプ米大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告は、27日の米下院の公聴会でトランプ氏について証言した。証言の主なポイントは以下の通り。

■トランプ氏は詐欺師

私は自分の弱さと誤った忠誠心、トランプ氏を守るためにとった行為を恥じている。トランプ氏は人種差別主義者、詐欺師、ペテン師だ。

証言を進める前に、私は議会に対し虚偽の証言をしたことを謝罪する。前回の議会証言ではトランプ氏を守るためにきたが、今回はトランプ氏に関する真実を伝えるためにきた。

トランプ氏は、米国を偉大にするためではなく、自分のブランドを偉大にするために出馬した。彼はよくこの選挙活動は政治史上、最も偉大なインフォマーシャル(テレビの通販広告)だと話していた。

トランプ氏は人種差別者だ。彼は黒人が率いる国で「肥だめ」でない国はあるかと私に聞いたことがある。黒人は愚かだから自分には投票しないだろうとも言った。

トランプ氏は詐欺師だ。米フォーブス誌の富裕者ランキングなど、自分に有利に働く時は自分の総資産を過大に評価し、不動産税を減らすためには総資産を過小に評価する手段を使っていた。

■ウィキリークスのメール流出を事前把握

トランプ氏は民主党全国委員会(DNC)のメール流出を事前に知っていた。2016年7月、ロジャー・ストーン氏は、(ウィキリークスの創設者)ジュリアン・アサンジ氏との電話の後で、ヒラリー・クリントン氏の選挙陣営に打撃を与えるメールが数日後に出てくるとトランプ氏に伝えた。トランプ氏は「素晴らしいことじゃないか」と応答した。

■ポルノ女優に個人口座から口止め料

トランプ氏は不倫関係にあったポルノ女優に対する口止め料の支払いを私に依頼し、そのことに関して彼の夫人には嘘をつくよう頼んだ。私が立て替えた口止め料を払い戻すためにトランプ氏の個人の銀行口座から発行された小切手のコピーを証拠として提出する。トランプ氏は選挙資金法に違反する犯罪計画の一部として、個人口座から口止め料を支払った。

■ロシアと共謀の疑い

トランプ氏が大統領選中にロシアと共謀したかについての直接的な証拠は知らないが、その疑いはある。17年の夏、トランプ氏の長男などの選挙陣営のメンバーがロシア政府の関係者と面会したとの報道があった時にピンときたことだが、16年6月にトランプ氏の長男がトランプ氏に対し小声で「面会の準備は整った」と伝え、トランプ氏が「よし、私に知らせてくれ」と返答したのを覚えている。

トランプ氏の世界において、トランプ氏の認識と承認なしに起きることはひとつもない。このことから私は、長男が当時言及していた面会は、ヒラリーの評判を汚すためのロシア関係者との面会だったと結論づけた。

■ロシアの不動産プロジェクトで「ウソ」

(ロシアにおける不動産プロジェクトの)モスクワ・タワーの交渉は選挙キャンペーン中、数カ月間にわたり続いた。トランプ氏は選挙活動中、交渉について指示していたが、そのことについて嘘をついていた。なぜなら、彼は当選すると思っておらず、モスクワの不動産プロジェクトで数億ドルの収入を得ると知っていたからだ。

私は昨年の秋、連邦裁判所の裁判で、ある個人の指示と連携のもと、その個人の利益のためにとった違法行為に対して罪を認めた。この「ある個人」とはトランプ大統領だ。

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