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コメ「特A」過去最多 魚沼コシも返り咲き 18年産食味

日本穀物検定協会(東京・中央)が27日発表した食味ランキングで、2018年産米は最高位の「特A」が過去最多となった。出品全体の3分の1を占め、ブランド米競争に拍車がかかっている。新潟県魚沼産コシヒカリも特Aに返り咲き、改めて小売店や消費者にアピールする材料となりそうだ。

18年産の出品数は154で、うち55品が特Aとなった。全体に占める特A比率は36%で、17年産の28%から拡大した。

ランキングは、全国のJAや自治体の要請をもとに協会がコメを購入。総勢100人のエキスパートが基準となるコメと食べ比べ、香りや粘りなど6項目を判断する。評価は5段階で、特Aだとスーパーの店頭販促(POP)で表示されることもある。

農林水産省によると18年産米の作柄は全国で「やや不良」だった。その中でも品質を保つことができた産地のコメが出品され、高評価につながったようだ。18年産でデビューした山形産「雪若丸」は村山地区・最上地区が特Aになった。岩手は県中地区「銀河のしずく」が初の特Aをとっている。

新潟では、魚沼産コシヒカリの特A復帰に歓喜の声が広がった。1989年に特A基準が創設されてから28年連続で取得し、前回初めて陥落していた。ショックは大きく、県内のJAや自治体は魚沼米対策検討会議を立ち上げた。「品質を保てる期間での刈り取りも徹底し、結果につながった」(新潟県農産園芸課)。「食味に関わる土づくりには投資を惜しまない方針にし、再びの特Aに喜びもひとしお」(JA北魚沼)という。

コメの食味ランキングは1971年産から始まった。ちょうど減反政策が本格化した頃で、良質なコメを普及させて消費を喚起する目的があったという。農家にとっては田んぼの面積を強制的に減らされ、所得の維持が課題となった。コメ1俵(60キロ)あたりの単価が高い銘柄をめざすのは合理的な選択だった。

減反は17年産までで終わったが、各県は独自性を出そうと高価格のブランド米をこぞって投入している。同協会の井出道雄会長は「ブランド米を食べる人の数はそれほど増えていないので、限られた市場を巡る競争」と語る。一方、中食・外食が求める手ごろな価格帯のコメは足りていない。需給のミスマッチが解消しないままコメ離れが進行しないよう手を打つ必要もある。(小太刀久雄)

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