「設計開始からテストまで8カ月」、楽天のモバイル網

2019/2/27 14:40
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日経クロステック

楽天は2019年2月25日、世界最大の携帯関連見本市「MWC19バルセロナ」(19年2月25~28日)の同社ブースでメディア向け説明会を開催した。楽天モバイルネットワーク最高技術責任者(CTO)のタレック・アミン氏 が、19年10月に開始予定である携帯キャリア事業のネットワークに用いる装置やソフトウエアについて解説した。

28GHz帯に対応する5G用基地局を紹介するアミン氏

28GHz帯に対応する5G用基地局を紹介するアミン氏

Wi-FiとLTE(携帯電話用の通信回線)に対応するスモールセルは、今回のMWCで初めて披露した。楽天がデザインしたもので、米クアルコムのチップを使っている。「家庭にあるWi-Fi機器より安く作れる」(アミン氏)。28ギガヘルツ(GHz帯)の次世代高速通信規格「5G」に対応する小型基地局も初披露となる。こちらはクアルコムのチップセットを使い、楽天自身が開発した。「クアルコムのようなコンポーネントベンダーと一緒に取り組むことで、破壊的なコストで基地局を作ることを目指している」(アミン氏)。

パケットコアやIPマルチメディアサブシステム(IMS)、オープン・ソース・ソフトウエア(OSS)といったLTEネットワークの機能を仮想化し、汎用サーバー上で稼働させる。

楽天がMWC19で展示しているLTEとWi-Fiに対応するスモールセル

楽天がMWC19で展示しているLTEとWi-Fiに対応するスモールセル

サービスの自動化も図っている。仮想化によるメリットは、運用担当者を大幅に減らせることだという。この点に関してアミン氏は、携帯電話ネットワークの運用管理に使うスマホアプリ「Rakuten Destiny」を初披露した。OSSと連携しており、音声アシスタントを使って稼働中の基地局数や問題の有無、スピードテストの結果などを知ることができる。このアプリは1週間で開発したという。

Rakuten Destinyの画面

Rakuten Destinyの画面

アミン氏は「ネットワークのデザインは18年6月に開始した。そこからわずか8カ月で、従業員を対象としたテストをするまでに至った」と述べ、説明を締めくくった。

(日経 xTECH 山崎洋一)

[日経 xTECH 2019年2月26日掲載]

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