米朝首脳、27日夜会談へ 8カ月ぶり 夕食会も

2019/2/27 9:45
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【ハノイ=永沢毅】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は27日夜、ベトナムの首都ハノイのホテルで会談に臨む。米朝首脳会談は2018年6月にシンガポールで開いて以来、約8カ月ぶりで2回目。朝鮮中央通信によると、金正恩氏はハノイ入り後に交渉状況について実務者から報告を受けた。

トランプ氏は27日午前「北朝鮮が非核化すれば、すぐに繁栄しているベトナムのようになるだろう」とツイート。「友人である金正恩委員長のためにいえば、歴史上で例がないほど素晴らしい潜在力と機会がある」と書き込んだ。

米朝首脳会談は27日午後6時半ごろ(日本時間同8時半ごろ)から開始する。会場はハノイ市内の老舗ホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」。両首脳はまず通訳だけを交えて1対1で約20分間会談する。

首脳会談が行われる「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」=24日、ハノイ(共同)

首脳会談が行われる「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」=24日、ハノイ(共同)

午後7時からは夕食をともにする。夕食会には米側からポンペオ国務長官とマルバニー首席補佐官代行が出席。韓国メディアによると、北朝鮮からは金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長、金正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が出席するもよう。28日にも複数回の会談を予定している。

今回の会談は、北朝鮮が6月の首脳会談で約束した「完全な非核化」をどう具体的に進めるかが最大の焦点。北朝鮮が求める見返りに米側がどう応えるかも注目される。米朝はこれらを盛り込んだ共同声明の合意をめざしており、21日から米国のビーガン北朝鮮担当特別代表、金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表がハノイで実務者協議にあたっていた。

朝鮮中央通信によると、金正恩氏は3月2日までベトナムを公式訪問する。26日にハノイの北朝鮮大使館を訪れた際には「金日成主席とホー・チ・ミン国家主席が発展させたベトナムとの友好・協力関係を時代的要求に即してさらに強固にすべきだ」と語った。

トランプ氏は米朝首脳会談に先立ち、ベトナムの最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席、グエン・スアン・フック首相とも会談する。かつて米国と戦火を交えたベトナムは一党独裁下で「ドイモイ(刷新)政策」を推進し、経済発展をなし遂げた。北朝鮮がめざすモデルの一つとも目されている。

トランプ氏は26日夜に大統領専用機でハノイに到着。金正恩氏は北朝鮮から特別列車に乗車して中国経由でベトナム北部に着いた。そこで車に乗り換え、同日昼にハノイ入りし、北朝鮮大使館などを訪れた。北朝鮮指導者のベトナム訪問は故金日成主席が訪れた1964年以来、55年ぶり。

18年6月の米朝首脳の初会談では(1)新しい米朝関係の構築(2)朝鮮半島の平和構築(3)北朝鮮の非核化――などを確認した共同声明を発表。ただ、その後は非核化の具体的な取り組みが進まず、米朝交渉は実質的に停滞していた。

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