2019年3月19日(火)

ホスト死亡で会社に賠償命令 一気飲み強要、大阪地裁

社会
2019/2/27 9:31
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大阪・ミナミのホストクラブで2012年、ホストの男性(当時21)が一気飲みをして急性アルコール中毒で死亡したのは店側が救命措置を怠ったためだとして、両親が経営会社「ダイヤモンド」(大阪市)と当時の経営者ら3人に計約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は26日、同社に約7300万円の支払いを命じた。3人への請求は棄却した。

判決後、記者の取材に応じる田中裕也さんの父親(右)(26日午後、大阪市)=共同

判決理由で酒井良介裁判長は、先輩ホストから暴力を伴う一気飲みの強要があり「客の接待中で、会社の事業の執行で生じた被害」と認定。会社に先輩ホストの使用者責任があると判断した。

原告側の代理人弁護士は「飲酒を伴う業務で(事態が)ここまで行くと会社が責任を負わされるという一つの規範になる」と評価している。

判決などによると、亡くなったのは通信制高校に通っていた田中裕也さん。12年4月ごろから同市中央区の店で勤務し、8月1日の早朝、客席を盛り上げようと、焼酎やテキーラを一気飲みして酔いつぶれ、泡を吹いているのを他の従業員が発見。病院に救急搬送されたが、急性アルコール中毒で死亡した。

両親側は、ホストは売り上げ増大のため「シャンパンコール」と呼ばれる掛け声で一気飲みをするよう経営者側から指示されており、被告の3人は死亡を予測できたと主張。しかし判決は、過度な飲酒をしないよう指導はしていたとし、一気飲みでの死亡は「安全配慮義務の範囲を超える突発的な出来事」と退けた。

この問題では、16年に当時の店の責任者ら2人が業務上過失致死の疑いで大阪府警に書類送検されたが、いずれも不起訴となった。

原告側弁護士によると、同社は既に解散し清算も終わり、支払いに応じる見込みは事実上ないとみられる。〔共同〕

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