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東邦電子 温度調節器、要望受けカスタマイズ

Biz Movement

温度調節器は冷凍倉庫やピザ窯、そして研究機材まで、様々な機械・施設で温度を一定に保つために不可欠な装置。東邦電子(相模原市)は顧客の注文に応じたカスタマイズ製品が強みだ。顧客の要望をとことん取り入れ「他社に乗り換えさせない努力」で、長く顧客になってもらうことに成功している。

温度調節器はセンサーで温度を計測・記録し、設定温度との差からヒーターやクーラーの温度を何度、何分間上げ下げすればいいかを計算して自動で操作する。家庭で使うエアコンや暖房機にも同様の機能が組み込まれているという。

温度調節器は幅広い装置で使われるため、世界共通の規格がある。東邦電子は規格を守りつつ、顧客の要望を取り入れて使いやすくしている。例えば「温度が上がりすぎたら警報が鳴るようにしてほしい」「操作ボタンを長押しすると機能が変わるようにして」など、様々な要望に対応する。

細かい要望にも応じるのは、顧客と長く取引したいとの思いがあるためだ。注文も1個からと、少量でも受け付ける。負担が大きいようにもみえるが、要望に応えることで新製品につながることもあるという。

1963年の創業から一貫して、温度管理に関する装置を事業の中心に据えてきた。18年8月期の売上高は43億円。うち6割以上はオーダーメードでの温度調節器だ。

同時に新分野の開拓にも力を入れている。1994年ごろに「これまでと全く違うことを始めよう」と、半導体部品の検査装置に参入した。これまでに開発した製品は1000種類以上になる。

ただ「売りものにならない方が多い」(河本悟社長)。生ごみ処理機は臭いがひどくて断念。注射針処理機は完成したものの、臨床現場で使い物にならなかった。無駄のようにもみえるが「開発を続けているからこそ生き残っている」(同)。

現在は、温度調節器などを無線装置でつなぎ、利用状況などをビッグデータ化するためのシステム開発に力を入れる。現在は2つに分かれている研究開発拠点を1カ所に集約するための施設を、JR橋本駅近くに設ける。20年には利用を始める予定で、新施設を拠点に新たな製品を生み出していく。(浦崎唯美子)

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