リケジョ100人が女性技術者と座談会 トヨタ

トヨタ自動車は26日、愛知県豊田市で女性エンジニアを育てる「リケジョの未来CAMP(キャンプ)」を開いた。アイシン精機、ジェイテクトなどグループ各社を含む女性技術者らとの座談会もあり、全国から理系の女子大学生約100人が集まった。仕事内容のほか、大学の研究室や就職先の選び方、子育てと仕事の両立など幅広いテーマを巡って交流した。
グループ9社による「トヨタ女性技術者育成基金」の奨学生が対象で、2年生が中心。座談会では「大学院か就職かで迷いませんでしたか」「子育て中は時短制度を使えますか」などの質問があり、2時間近く懇談した。27日までの2日間の日程で、各社の女性活躍の推進制度なども学ぶ。
東北大工学部の昆沙賀菜々子さんは「理系の先輩女性が少ないなか、研究室の選び方からキャリアプランまで勉強になった。全国の理系女子とも知り合えて楽しい」と話した。
経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち、日本は高等教育の科学・技術・工学・数学分野の女性比率が低い。同基金は女性エンジニアの裾野を広げるため、奨学金給付、高校への出前講座、理系の進学セミナーなどを実施している。