2019年4月19日(金)

東北沖地震、M7超の発生確率「30%以上」 警戒必要
政府調査委

大震災8年
科学&新技術
2019/2/26 17:00
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政府の地震調査委員会(平田直委員長)は26日、東北地方の太平洋沖で起こる海溝型地震について今後30年間で起こるマグニチュード(M)7クラス以上の地震の長期予測を発表した。2011年の東日本大震災級(M9クラス)が起こる可能性はほぼ0%としたが、M7超の地震の一部では発生確率が高まった。

長期予測の発表は大震災後の11年11月以来。震災後8年間の海底での地殻変動の観測や津波の研究成果を元に見直した。平田委員長は「東日本大震災後の東北は大きな地震が起きにくいと考えがちだが、依然として注意が必要だ」と話した。

地震の発生確率は地震発生の可能性を大まかに表したもの。青森県沖から茨城県沖にかけて地域を5分割したうえ、「高い可能性」を示すランク3(26%以上)と「やや高い可能性」を示すランク2(3%以上~26%未満)、3%未満のランク1の3つにランク分けした。

複数の地域が連動する大震災級の地震は、岩手県沖南部から茨城県沖での発生確率を11年版と変わらず「ほぼ0%」のランク1とした。震災後に進んだ過去の津波記録の調査から、地震の発生間隔が約550~600年と推定されたことなどを根拠とした。

一方、大震災より小さなM7~8クラスの地震では一部の地域で発生確率が高まった。宮城県の沖合ではM7.9程度の地震がランク1からランク2に、福島県沖ではM7前半の地震がランク2からランク3にそれぞれ高まった。

また前回の調査では発生確率を示していなかった岩手県沖南部はM7前半でランク3(30%程度)としたほか、宮城県沖のM7前半はランク3、青森県沖から茨城県沖の地下深くで発生する地震はM7前半でランク3となった。

評価には震災後のプレート間の動きを調べた結果などを反映した。プレート同士がすべって動く場所とくっついている場所が入り交じり、地震が起こりやすくなっていることなどを考慮した。

M7~8クラスの海溝型地震は、震源の位置などによっては高い津波を引き起こす可能性もある。平田委員長は「分析の結果は、東日本大震災後の東北で大きな地震がまだ起こりうることを示している。十分に備えを固めてほしい」と話した。

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