「潮田氏、指名委に誤解与えた」 LIXIL瀬戸CEO退任巡り
LIXILグループは25日、瀬戸欣哉社長が最高経営責任者(CEO)を退任した経緯について、第三者の弁護士の調査結果を発表した。創業家出身の潮田洋一郎氏が「(指名委員に対し)瀬戸氏が辞任の意思を持っているような誤解を与えた」上で人事案を決議したと指摘。報告書の中で「問題がない」としているが、LIXIL株式を保有する機関投資家などが反発する可能性はある。
焦点となっているのは18年10月開催の指名委員会。潮田氏が委員を招集する際、瀬戸氏が退任の意向をもっていないにもかかわらず「CEOを辞任する意思を有しているかのような言動をした」と指摘。そのまま人事案が了承された。
報告書では両者の意思疎通が十分でない面があったが、「取締役会決議の有効性に影響はない」とした。ただ、欧米の機関投資家がさらに説明を求める可能性もあり、理解を得られるかどうかは不透明だ。
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