九州旅行と言えば「温泉」、東京では「食」大阪は「歴史」も
九経調が東京・大阪在住者にイメージ調査

2019/2/26 6:40
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東京や大阪の在住者が九州の観光旅行に抱くイメージは「温泉」と「食べ物」――。九州経済調査協会(九経調)が首都圏や近畿圏の在住者を対象に実施した意識調査で、こうした傾向が明らかになった。旅行会社など観光業界にとって、国内客を呼び込む戦略上参考になりそうだ。

東京や大阪では九州の観光旅行で「温泉」をイメージする人が多かった(別府市の鉄輪温泉)

東京や大阪では九州の観光旅行で「温泉」をイメージする人が多かった(別府市の鉄輪温泉)

「九州に対して温泉のイメージが強く確立できていることを実感した」。担当した島田龍研究主査はこう話す。調査は昨年12月、東京都に住む500人と大阪府に住む500人に、旅行先として九州・沖縄や北海道、関東など9地方のイメージを10項目に分けてインターネットで聞いた。

それによると「温泉が豊富で魅力的」という項目で東京・大阪のいずれも1位だった。「食べ物がおいしい」という項目も、東京在住者にとって九州は北海道に次いで2位だった。大阪在住者は「歴史が魅力的」という項目で地元の近畿に次いで、九州が2位だった。

ただ北海道の人気が他地域を圧倒し、東京、大阪いずれの在住者も北海道は「自然が美しい」「食べ物がおいしい」「秘境の地である」の項目で2位以下に差を付けて首位だった。

九州が首位になった「温泉が魅力的」という項目では、東京在住者にとって2位の東北と回答率に大きな差がなく、首都圏に距離が近い東北地方との誘客競争がカギを握りそうだ。

沖縄については「遊びたい・体験したいアクティビティが多い」という項目で、東京・大阪のいずれでも1位になった。「人が親切そう、人情がありそう」も東京で首位、大阪で2位だった。

男女別では、大阪の女性の6割、東京の女性の5割が温泉に魅力を感じていることが分かった。男性に比べ、女性の方が九州で温泉を楽しみたいという志向があるようだ。東京の男性は女性に比べて歴史や街並みが魅力的と感じている傾向が強いことも分かった。

自由回答で九州のイメージを聞いたところ、別府温泉や阿蘇山といった地名回答が多かったが、「特になし」という回答も東京、大阪いずれも約2割を占めた。島田研究主査は「旅行に行くきっかけになるような、大きなイメージを定着させることが課題」とし、東京は「食」、大阪には「温泉」をアピールすること重要と指摘している。(荒牧寛人)

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